注目のサウジアラビアで山武が現地企業と合弁会社設立で協議

2012年2月2日 11:00

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

 ここ数年、サウジアラビアへの日本の企業進出が活況だ。同国は湾岸協力会議に加盟しており、北アフリカ地域を含め人口約3億人の市場を抱えていることから、経済圏として注目を集めている。

 そのような中、azbil グループの山武は、海外事業強化の一環として、サウジアラビアでの同事業を拡大するため、同国のTharawat Development Co.(以下タラワット社)との間で合弁による調節弁の製造販売ならびに弊社のプロセスオートメーション製品、ファクトリーオートメーション製品の販売、エンジニアリング、および関連サービスを手がける現地法人設立に向けた協議を開始する。

 新会社は2012年秋までに設立し、工場建設に着手、2013年秋から生産を開始する予定となっている。生産は大口径調節弁の組立てからスタートし、将来的にはライフサイクルを通じてのソリューションへと拡大。製品はサウジアラビア国内向けの販売だけでなく近隣諸国への輸出も計画している。

 タラワット社は工業市場から不動産までを対象に投資・事業開発を行う会社で、石油化学プラントなどへの出資実績があり、同国におけるプラント市場客先に高い認知度を有している。新会社の資本金は2億円を予定しており、出資比率は山武が51%、タラワット社49%で、売上は2015年に20億円を計画。将来的にサウジアラビア人を主体としたオペレーションを目指して積極的に採用することを検討しており、そのため、すでに中核となる人材を日本でトレーニングしている。

 なお、今回の現地法人設立は、サウジアラビアへの投資を検討する日本企業の支援等を主な活動とする「日本・サウジアラビア産業協力タスクフォース」が支援している。

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事