明治安田生命、ポーランド第2位の保険グループの株式を取得 

2012年1月23日 16:48

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 明治安田生命保険は20日、ポーランドの大手保険グループWarta Group(本社:ポーランド・ワルシャワ)の株式を取得し、経営参加すると発表した。

 具体的には、業務提携先のTalanx AG(本社:ドイツ・ハノーファー)傘下のTalanx International AGが、ワルタ社の株式100%の取得について、ベルギーの金融グループKBC Group NV(本社:ベルギー・ブリュッセル)と合意し、明治安田生命はタランクス側と、タランクス・インターナショナル社からこのうち30%を取得することに合意した。

 明治安田生命とタランクス社は、2010年11月に、資本および業務提携からなる戦略的提携契約を締結しており、2011年12月に、共同保険事業展開の第一弾として、ポーランド第3位の大手保険グループEuropa Group(本社:ポーランド・ヴロツワフ、生保2位・損保11位)を共同で買収することとしたが、ポーランドは中東欧のなかでも経済的に安定し、今後も保険市場の成長が期待できるため、同国におけるさらなる事業基盤の強化をめざし、その後も共同保険事業の展開の可能性について継続検討してきた。今回の明治安田生命によるワルタ社の株式取得は、両社によるグローバルな共同保険事業展開の第二弾となる。

 ワルタ社は1920年に設立され、ポーランドにおいて生命保険および損害保険の両事業を展開している国内第2位の大手保険グループ(生保3位・損保3位)で、ポーランド全土にわたる代理店網など幅広い販売チャネルをもつとともに、高いブランド力と強固な事業基盤を有している。

 一方、オイロパ社は金融機関窓口販売を強みとしており、今後、両社それぞれの特色を活かした経営をタランクス社とともに推進していく予定。なお、今回の株式取得については、ポーランド当局等による承認が条件となる。

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