日産、「e-NV200」コンセプトを北米国際自動車ショーで世界初公開

2012年1月10日 14:44

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「e-NV200」コンセプト(画像:日産)

「e-NV200」コンセプト(画像:日産)[写真拡大]

 日産自動車は10日、米国ミシガン州デトロイトで開催される2012年北米自動車ショーで、ゼロ・エミッション分野における日産のリーダーシップをさらに確固たるものにする革新的なモデル、日産「e-NV200」コンセプトを世界で初公開すると発表した。

 好評を博している多目的商用バン「NV200」をベースにした100%電気自動車(EV)のコンセプトモデルは、ビジネスユーザーやファミリー向けに、フレキシブルでゆったりとした室内空間を実現する一方、CO2排出量を大幅に削減した、近未来におけるEV量産モデルを提案している。

 日産の村上秀人執行役員(LCV事業本部担当)は、「『e-NV200』は、コンパクトなボディながら、大きく多機能な室内空間と、圧倒的な静かさ、そして快適なドライビングを提供するモデルとなる。商用バンのセグメントを大きく変える可能性のあるクルマで、『日産リーフ』と同程度の航続距離を可能とする性能を有しながらも、最大積載量と荷室スペースは『NV200』と同程度を実現する。ビジネスユーザーを主なターゲットとするが、個人やファミリーユースのお客さまも想定している」と述べている。

 また、「『e-NV200』は、現行のガソリン車と比較し、とても優れたランニングコストも実現する。同車は小型商用バン市場の活性化にさまざまな形で貢献していく。都市部での生活の質を向上させるとともに、規模を問わずあらゆるユーザーにとって、とても合理的な投資となると思う」とも同氏は語っている。

 今回のショーで展示する「e-NV200」コンセプトモデルの外観は、「NV200」のデザインに、「日産リーフ」に代表される日産EVのアイデンティティを加味したものとなっている。ベース車である「NV200」は世界中で好評を得ており、これまでに、「インターナショナル・バン・オブ・ザ・イヤー2010」や、ドイツのユニバーサルデザイン協会が主催する「ユニバーサルデザイン賞2011」などを受賞している。また中国では、「2010 CDVオブ・ザ・イヤー」を受賞しているほか、日本でも、ユニバーサルタクシー仕様など幅広いラインアップを取り揃え、セグメントにおけるリーダーとして存在感を発揮している。

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