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兜町版『平家物語』シナリオでドラッグストア株に栄枯盛衰の買い材料も浮上=浅妻昭治

新年早々、NHKの大河ドラマ「平清盛」の放送が始まった。元本の読み人知らずの『平家物語』は、平家一門の栄枯盛衰をいまに語り伝えているが、大河ドラマが、元本通りに「祇園精舎の鐘の音 諸行無常の響きあり」と訴求して、巡り巡って株式市場の投資家の参考となるか注目したいところである。[写真拡大]
【浅妻昭治(株式評論家・日本インタビュ新聞社記者)のマーケット・センサー】
新年早々、NHKの大河ドラマ「平清盛」の放送が始まった。元本の読み人知らずの『平家物語』は、平家一門の栄枯盛衰をいまに語り伝えているが、大河ドラマが、元本通りに「祇園精舎の鐘の音 諸行無常の響きあり」と訴求して、巡り巡って株式市場の投資家の参考となるか注目したいところである。
株式市場にも数え切れないほどの栄枯盛衰、喜劇、悲劇があった。証券会社では、かつて定年まで無事に勤め上げられ証券マンは、トップセールスでもなく営業成績不振者でもなく、平均的な証券マンといわれてきた。その心は、成績不振者はもちろんノルマが達成できずに肩を叩かれるが、トップセールスも、好成績をキープするために無理に無理を重ねて、ついには証券事故を惹起してしまうからだというのである。投資家サイドでも大勝ちした投資家が、連戦連勝で常勝将軍となるのは至難の業で、大負けした投資家と同様に市場撤退に追い込まれるケースが大半で、トップセールと軌を一にしている。今年も、どのような兜町版の『平家物語』を紡がれるのか、気を引き締めざるを得ない。
この兜町版『平家物語』で、現在、栄枯盛衰が進行中の2銘柄が、以前から気になっていた。調剤薬局・ドラッグストアを展開しているCFSコーポレーション <8229> とアインファ-マシーズ <9627> である。両社は、同業界・同業態というだけでなく、接点を持ったことがあるのである。いまを遡る5年3カ月前の2007年10月5日だ。両社は、経営統合の合意を発表したのである。しかし、この経営統合は3カ月半後に失効してしまった。
CFSコーポの親会社のイオン <8267> が、経営統合に異議を唱え、株主総会で否決したことによる。その後、イオンは、2010年5月にCFSコーポに株式公開買い付け(買い付け価格600円)を行っている。
一方、経営統合が失効したアインファーマは、2008年8月にイオンのライバルのセブン&アイ・ホールディングス <3382> と業務・資本提携、第3者割当増資(発行価格1608円)を行い、2009年3月に東証第2部、2010年3月に東証第1部と昇格の階段を上ってきた。こうした両社の経緯は、両社の社史の沿革や新聞のバックナンバーをひっくり返せば簡単に概観できる。
株式投資では、「・・・たら」、「・・・れば」に固執することが最もリスクが大きいとされているが、もし、2007年の両社の経営統合が実現していたとすれば、両社の現在の立ち位置はまったく別の展開になっていたのではないかと想像を掻き立ててくれる。少なくとも、CFSコーポの現在の株価が、過去最安値近辺でアインファーマのわずか10分の1、今2月期予想純利益が4億円(前期比65%減)と、今4月期純利益が48億5000万円(同23%増)と連続して過去最高を更新するアインファーマの12分の1となるなど、兜町版『平家物語』の栄枯盛衰を象徴することにはならなかったはずである。(執筆者:浅妻昭治 株式評論家・日本インタビュ新聞 編集長)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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