【外国為替市場展望:ドル・円相場】ドル安・円高進行なら日本政府の市場介入が注目点

2012年1月8日 11:21

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【外国為替市場フューチャー:1月9日~13日のドル・円相場】

■1ドル=76円台~77円台想定だが、対ユーロの動向次第では動意付く可能性も

  来週(1月9日~13日)のドル・円相場(9日の東京市場は休場)については、概ね1ドル=76円台~77円台での推移が想定される。ただしユーロ売り圧力が継続する可能性が高いだけに、この流れがドル・円相場に波及して動意付く可能性もあるだろう。1ドル=75円台に円が上昇するなど、ドル安・円高が一段と進行した場合には、日本政府による円売り市場介入が注目点となるだろう。

  前週(1月2日~6日)のドル・円相場(2日と3日の東京市場は休場)は、年初2日に一時1ドル=76円30銭近辺に円が上昇する場面があったが、その後は概ね1ドル=76円台後半で推移し、週後半には対ユーロでドルが強含みとなった流れで、1ドル=77円台前半に円が下落した。週末6日の海外市場で、終盤は1ドル=76円90銭~77円00銭近辺だった。

  ドル・円相場に関しては、リスク回避の円買い圧力、米FRB(連邦準備制度理事会)の量的緩和策第3弾(QE3)に対する思惑、ドル買い・円売り市場介入への警戒感などが交錯する状況に大きな変化はないが、市場の関心がユーロ圏債務危機問題に集中して動意に乏しい状況が続いている。年初の閑散取引の中、ユーロ売り圧力が強まった流れで、一時的にドル売り・円買いの動きが強まる場面もあったが、全体としては米12月雇用統計を控えて小動きだった。

  良好な米主要経済指標を受けて、米景気の先行きに対して楽観的な見方も広がり始めている。しかし、米12月雇用統計の良好な結果を受けても、対円でドルを買う動きは限定的にとどまった。逆に、追加緩和に対する思惑でドル売り・円買いに傾く場面もあり、結果的にドル・円相場には大きな動きが見られなかった。重要イベント通過で当面は動意に乏しい展開が想定される。

  ただし、引き続きユーロ圏債務危機問題に関心が集中している状況で、ユーロ圏主要国の国債入札と利回りの動向に注意が必要だろう。12日のECB(欧州中央銀行)理事会では政策金利引き下げの観測もあり、ユーロ売り圧力が継続する可能性が高いだけに、ユーロ売りがドル・円相場に波及して動意付く可能性もあるだろう。9日の独仏首脳会談、11日の独伊首脳会談については、市場が期待するほどの結果は得られないだろうとの見方が優勢となっている。

  当面の注目スケジュールとしては9日の独短期債入札、独仏首脳会談、10日の中国12月貿易統計、米3年債入札、11日の独10~12月期GDP速報値、独5年債入札、独伊首脳会談、米地区連銀経済報告、米10年債入札、12日の中国12月CPI、ユーロ圏11月鉱工業生産、英中銀金融政策委員会(金利発表)、ECB理事会(金利発表と記者会見)、イタリア短期債入札、スペイン3年債入札、米12月小売売上高、米12月財政収支、米新規失業保険申請件数、米30年債入札、13日のユーロ圏11月貿易収支、イタリア5年債入札、米11月貿易収支、米1月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値、14日のEU・IMF調査団のギリシャ訪問(16日まで)などがあるだろう。

  その後の注目イベントとしては、16日の仏スペイン首脳会談、17日の中国10~12月期GDP、米1月ニューヨーク州製造業業況指数、20日の独仏伊首脳会談、23日のEU財務相会合、23日~24日の日銀金融政策決定会合、24日のEU財務相理事会、米大統領一般教書演説、24日~25日の米FOMC(連邦公開市場委員会)、25日のECB理事会(金利発表なし)、25日~29日の世界経済フォーラム(ダボス)、30日のEU首脳会議などが予定されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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