【外国為替市場を検証:ドル・円相場】全体として米12月雇用統計を控えて小動き

2012年1月7日 16:54

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【外国為替市場フラッシュ:1月2日~6日のドル・円相場】

■概ね1ドル=76円台後半~77円台前半で推移、週後半はドル買いやや優勢

  1月2日~6日の週のドル・円相場(2日と3日の東京市場は休場)は、年初2日に一時1ドル=76円30銭近辺に円が上昇する場面があったが、その後は概ね1ドル=76円台後半で推移し、週後半には1ドル=77円台前半に円が下落した。週末6日の海外市場で、終盤は1ドル=76円90銭~77円00銭近辺だった。全体としては米12月雇用統計を控えて小動きだった。

  ドル・円相場の1週間の動きを振り返ってみよう。昨年末12月30日の海外市場では、1ドル=76円80銭~90銭近辺に円が上昇した。年末年始休暇を控えて取引が閑散としたが、ユーロ売り・円買いの流れが加速したため、ドルに対しても円を買う動きが強まった。円売り市場介入に対する警戒感が後退したことも円買いの動きにつながった。

  年初1月2日の海外市場では、一時1ドル=76円30銭近辺に円が上昇する場面があった。日本、英国、米国など主要市場が休場のため取引が閑散とする中で、ユーロ売り・円買いが加速する流れとなり、対ドルでも円を買う動きにつながった。終盤は1ドル=76円90銭近辺だった。

  3日の海外市場では、概ね1ドル=76円60銭台~90銭台で推移した。取引参加者が少なく閑散としたが、ユーロ・ドル相場でユーロが買い戻された流れで、ドル売り・円買いがやや優勢だった。

  4日の東京市場では、概ね1ドル=76円60銭台~80銭台で推移した。狭いレンジでモミ合う展開だったが、ドル売り・円買いがやや優勢だった。4日の海外市場では、概ね1ドル=76円60銭台~80銭台で推移した。手掛かり材料難で小動きだった。終盤は1ドル=76円70銭台だった。

  5日の東京市場では、概ね1ドル=76円60銭台~70銭台の小幅レンジで推移した。5日の米12月ADP雇用リポート、6日の米12月雇用統計を控えて膠着感を強めた。5日の海外市場では、概ね1ドル=76円70銭台~77円10銭台で推移した。米12月ADP雇用リポートで民間就業者数が前月比32.5万人増加となり、11月の同20.6万人増加に比べて大幅に改善して市場予想も大幅に上回った。米新規失業保険申請件数は37.2万件となり、前週改定値の38.7万件に比べて1.5万件減少して市場予想以上に改善した。こうした米雇用関連指標の改善を受けてユーロ売り・ドル買いの流れとなり、ドル買い・円売りにつながった。

  6日の東京市場では、概ね1ドル=77円00銭台~20銭台で推移した。米12月雇用統計を控えて小動きだったが、北朝鮮の核施設で事故が発生したとの噂が流れてドルがやや強含みとなる場面もあった。6日の海外市場では、概ね1ドル=76円90銭近辺~77円30銭近辺で推移した。米12月雇用統計で非農業部門就業者数は前月比20.0万人増加となり、11月改定値の同10.0万人増加に比べて大幅改善して市場予想も大幅に上回った。12月の失業率は8.5%となり、11月改定値の8.7%に比べて0.2ポイント低下して市場予想以上に改善した。米雇用関連指標の改善を受けて、ドルが強含みとなる場面もあったが、その後は米国の追加金融緩和への思惑などで円が強含みとなった。終盤は1ドル=76円90銭~77円00銭近辺だった。

  ドル・円相場に関しては、リスク回避の円買い圧力、米FRB(連邦準備制度理事会)の量的緩和策第3弾(QE3)に対する思惑、ドル買い・円売り市場介入への警戒感などが交錯する状況に大きな変化はないが、市場の関心がユーロ圏債務危機問題に集中して動意に乏しい状況が続いている。年初の閑散取引の中、ユーロ売り圧力が強まった流れで、一時的にドル売り・円買いの動きが強まる場面もあったが、米12月雇用統計を控えて概ね小動きだった。

  良好な米主要経済指標を受けて、米景気の先行きに対して楽観的な見方も広がり始めているが、米12月雇用統計の良好な結果を受けても、ドル・円相場には大きな動きが見られなかった。引き続きユーロ圏債務危機問題に関心が集中している状況で、ユーロ圏主要国の国債入札と利回りの動向に注意が必要となるが、ユーロ売り圧力が継続する可能性は高いだろう。

  当面の重要イベントは、12日のECB(欧州中央銀行)理事会(金利発表と記者会見)、23日~24日の日銀金融政策決定会合、24日~25日の米FOMC(連邦公開市場委員会)などとなりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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