【株式市場を検証】先物主導で日経平均株価、TOPIXともに続落

2012年1月6日 17:52

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【東証1部市場の売買代金は8456億円となり前日に比べると増加】

■17営業日連続の1兆円割れ

  6日は、日経平均株価が前日比98円36銭(1.16%)安の8390円円35銭となり続落、TOPIXは前日比6.68ポイント(0.91%)安の729.60となり続落した。3連休を控えた週末要因に加えて、ユーロ圏債務危機問題や対ユーロでの円高進行に対する警戒感が強く、株価指数先物取引が主導する形で下落幅を広げた。日経平均株価の日中値幅は139円65銭だった。東証1部市場の売買代金は8456億円となり、前日の7097億円に比べると増加したが、17営業日連続の1兆円割れとなった。

  前日5日の米国株式市場は高安まちまちだった。ダウ工業株30種平均株価は前日比2ドル72セント(0.02%)安の1万2415ドル70セントと3営業部ぶりに小幅反落した。前日までの上昇で利益確定売りが出やすい状況だったうえに、欧州金融機関の資本増強に対する懸念などで前半は売りが優勢となり、前日比134ドル52セント安まで下落する場面もあった。しかし雇用関連指標の改善が支援材料となり、取引終了にかけて値を戻した。米12月ADP雇用リポートは民間就業者数が前月比32.5万人増加となり、11月の同20.6万人増加に比べて大幅改善して市場予想も大幅に上回った。米新規失業保険申請件数は37.2万件となり、前週改定値の38.7万件に比べて1.5万件減少して市場予想以上に改善した。米12月ISM非製造業景況指数は52.6となり、市場予想を僅かに下回ったが11月の52.0に比べて改善した。S&P500株価指数は前日比0.29%高と3営業日続伸、ナスダック総合株価指数は前日比0.81%高と反発した。

  こうした流れに対して、日経平均株価は前日比27銭高と小幅に買い優勢でスタートしたが、すぐに前日比マイナス圏に転じた。外資系証券9社経由の寄り付き前の注文状況は差し引き360万株の売り越し観測だった。そして株価指数先物取引が主導する形で徐々に下落幅を広げる展開となった。ユーロ圏債務危機問題に対する警戒感が強い中、3連休前の週末要因に加えて、外国為替市場で1ユーロ=98円台に円が上昇したことや、アジアの主要株式市場が下落したことも弱材料視された。午前の終盤になると日経平均株価は8400円台を割り込んだ。

  午後に入ると、株価指数先物取引が主導する形で、一段と下落幅を広げる展開となった。日経平均株価は前日比139円38銭安の8349円33銭まで下落する場面もあった。北朝鮮の核施設で事故が発生したとの噂が流れたことも弱材料視された。取引終了にかけては買い戻しが入り、下落幅をやや縮小した。

  東証1部市場の騰落銘柄数は、値上がり銘柄354(全体の21%)、値下がり銘柄1152(全体の69%)だった。食品が堅調で橋梁関連の低位材料株も物色されたが、主力株が総じて軟調な展開となり、鉄鋼、機械、海運、ネット関連などの下落が目立った。東証1部市場の売買代金上位の個別銘柄で見ると、1位のグリー <3632> は好業績見通しの観測報道にもかかわらず材料出尽くし感で大幅下落した。5位のディー・エヌ・エー <2432> 、9位の商船三井 <9104> の下落も目立った。2位の日産自動車 <7201> 、3位のトヨタ自動車 <7203> 、6位の三井住友FG <8316> 、11位の三菱UFJFG <8306> 、12位の日立製作所 <6501> なども軟調だった。一方で、7位の宮地エンジニアリング <3431> が大幅上昇した。

  ユーロ圏債務危機問題に対する警戒感は根強い。新たなネガティブ材料は特に見当たらないが、株価指数先物取引での仕掛け的な売りが出て下落が加速した形だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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