【銘柄診断】カルビーは割安感は小さいが、内需業態を評価して一段の戻りへ

2011年11月26日 10:34

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  カルビー <2229> は25日、35円高の3365円と反発した。同社株は、今年10月28日に発表した今3月期第2四半期(2Q)累計決算が2ケタ減益転換するとともに、3月通期経常利益を下方修正、株価は上場来高値3950円から700円幅の調整となったが、値幅調整終了として売り方の買い戻しを交えて下げ過ぎ訂正買いが再燃した。

  2Q業績は、前年同期比0.4%減収、23%経常減益、27%純益減益となった。東日本大震災で被災、操業を停止した4工場を5月下旬までに再開したが、4~5月の新製品の発売遅れや原材料費の上昇、震災に伴う物流費など経費増が響き伸び悩んだ。

  このため3月通期業績は、売り上げ、純利益は期初予想の据え置きとしたが、経常利益のみ期初予想の110億円から106億円(前期比0.3%増)へと小幅ながら下方修正した。

  株価は、大震災発生の3月11日に公開価格2100円で新規上場され、初値は公開価格と同値でつけたあと、2000円まで下ぶれた。同最安値から震災特需思惑を強めて最高値まで1950円高、業績減額とともにこの上昇幅のほぼ半値押し水準まで調整した。PERは18倍台と割安感は小さいが、内需業態を評価して一段の戻りを試そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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