政投銀など、福島「スパリゾートハワイアンズ」運営の常磐興産へ総額100億円の投資決定

2011年11月10日 17:36

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 日本政策投資銀行(以下、DBJ)は10日、同銀と東邦銀行が共同で出資する東日本大震災復興ファンド「ふくしま応援ファンド投資事業有限責任組合」が、福島県いわき市の常磐興産株式会社への投資を決定したと発表した。

 常磐興産は、福島県いわき市に展開するスパリゾートハワイアンズ(以下、SRH)を中核事業とする東証一部上場企業。SRHは、東日本大震災で甚大な被災を受け、長期休業を余儀なくされたが、10月1日に部分開業を迎えるとともに、来年2月の全面再開に向け、復旧工事を進めている。「昭和42年の開業以来、豊富な温泉資源やフラガール等の知名度を活かし、多くの集客実績を誇っているSRHの復興は、地域の復興の契機になるものと考えている」とDBJはコメントしている。

 今回、全面復旧に必要な資金100億円の中で財務基盤の健全化を企図し発行する優先株式30億円のうち、同ファンドとして、取組趣旨に合致すると判断し、10億円の引受を決定した。また、DBJおよび東邦銀行は、70億円の新規調達においても、復旧支援のため協調して参画していく予定。

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