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国内初、富士ゼロックスが「電子書籍出版システム」を新発売
富士フイルムグループの富士ゼロックスは、書店および大学図書館向けに、「電子書籍出版システム」を2012年1月31日より発売する。
このシステムは、同社プロダクションプリンター、On Demand Books社製の製本後処理機「Espresso Book MachineR」を組み合わせ、既存のPDFデータを必要なときに、必要な数だけ、オンデマンドで印刷・製本・断裁し、書籍を作成できる。また、このシステムとOn Demand Books社が提供するクラウドサービスとの連携により、クラウド上に格納された電子書籍や既存の電子コンテンツも、実物の書籍として提供する。
書店では、クラウド上に格納された洋書を中心とした電子書籍をその場でダウンロードし、印刷・製本・断裁して、書籍を作成することが可能。店頭にない絶版本や希少本も、店頭でリアルタイムに製本し、書籍として手に入れることができる。また、書店に持ち込まれたPDFデータも、その場で書籍にできるため、小ロットでは、コストが高くて製本できなかった自費出版物も、一冊から製本できるなど省スペースで、新しいサービスの提供を可能とする。
また、昨今大学では、研究成果である学術論文の多くはデータで保管されており、講義資料として活用する際にはプリントし、ホチキス止めして利用している。しかし、このシステムにより、たとえ少部数からでも背表紙が付き、束のある丈夫な本の形態にできるため、図書館などでの保存性が高まり、鞄に入れて持ち歩く際の携帯性もアップ。また、読みたいページを探すときの検索性も格段によくなり、資料としての利用価値が大きく向上する。さらに、著作権の切れた絶版本や入手困難な古い書籍は、スキャンし電子データ化して保存されているが、これらも再度書籍の形態に戻すことで、やはり携帯性や検索性が向上し、いっそう活用しやすい文献となるという。
同社では、今後も業界内外のパートナーシップをさらに強化し、商品やソリューション・サービスの提供により、ユーザーのビジネス拡大に貢献する。
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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