NEC、身体装着式コンピュータ「テレスカウター」新製品を発売 現場業務を支援

2011年10月17日 18:22

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「Tele Scouter」の装着イメージ(画像提供:NEC)

「Tele Scouter」の装着イメージ(画像提供:NEC)[写真拡大]

  • 「Tele Scouter」(画像提供:NEC)

 NECは17日、現場業務を支援するウェアラブル(身体装着式)コンピュータ「Tele Scouter(テレスカウター)」の新製品を、同日から発売すると発表した。

 「Tele Scouter」は、視界の一部に鮮明かつ半透明な映像を表示するメガネ型のヘッドマウントディスプレイと、映像出力や他の機器と通信を行う小型コンピュータで構成されている。また、専用のカメラ付きメガネフレームや市販のマイク・イヤホンなどの音声機器と接続することで、保守点検業務や組み立て業務など、現場業務を支援する。

 さらに、将来的には、顔・音声認識技術やクラウド上のビッグデータを活用し、AR(拡張現実)やエンターテイメントなどの応用分野へも展開していくという。

 新製品は、高精細な液晶タイプの新型ヘッドマウントディスプレイの採用により、画質・視認性を向上するとともに、コンピュータ部分の小型・軽量化と、Bluetooth対応による外部機器との通信向上を実現した。

 また、「Tele Scouter」専用のアプリケーションとして、遠隔業務支援を行えるソフトウェアを製品化した。専用のカメラ付きメガネフレームと組み合わせて利用することで、装着した現場作業員が見ている映像を遠隔地にいるオペレータへリアルタイムに送信したり、オペレータが作業員のヘッドマウントディスプレイに説明書データなどを送信することが可能。さらに、ヘッドセット(マイク・イヤホン)と組み合わせることで、遠隔地から映像と音声を利用したサポートが可能となり、事故やトラブルの防止に貢献する。

 新製品は今年12月26日から出荷を開始する予定。価格は、テレスカウター ベーシックモデル専用メガネフレーム付が40万円からで、遠隔業務支援ソフトウェア(サーバソフトウェアおよびクライアントソフトウェア)が199万円から。今後3年間で1000システムの販売を目指す。

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