みずほ銀行とみずほ信託銀行、普通預金・ATM共通化へ

2011年9月2日 11:39

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 みずほ銀行とみずほ信託銀行は1日、業務インフラの一元化を推進しつつ、顧客により幅広く、便利なサービスを提供するため、2012年1月から、みずほ信託銀行でみずほ銀行の普通預金・ICキャッシュカード・ATMを利用できるサービスを開始すると発表した。みずほ信託銀行の顧客は、同社の商品・サービスを利用しながら、みずほ銀行の広範な店舗・ATMネットワークで、より高機能なみずほ銀行のサービスを利用できるようになる。

 新サービスの名称は「みずほグループ口座サービス」。今後、みずほ銀行の普通預金口座で、みずほ信託銀行の金銭信託(「世界の賢人」・「貯蓄の達人」・「オールウェイズ」等)等の運用商品の購入や収益金の受け取り、ローンの返済、遺言信託等資産承継に関する商品の手数料の引き落としなどが利用できるようになる。

 また、みずほ信託銀行の顧客は、みずほ銀行の本支店および出張所(全国436拠点)、店舗外ATM約3万5,500ヵ所(このうちイーネット・ローソン・セブン銀行ATMは約3万4,200ヵ所)を利用することが可能になる。

 さらに、最大24時間稼動のATMで、みずほ信託銀行のローン返済資金の入金、金銭信託や定期預金の満期資金・投資信託の分配金等の引き出し、通帳記帳が利用できる。

 一方、新サービスおよびみずほ銀行普通預金等の取扱開始に伴い、みずほ信託銀行のICキャッシュカード・ATMサービスは2012年3月までに廃止し、みずほ銀行のICキャッシュカード・ATMサービスを提供する。新サービスの開始に先立ち、2011年9月から、みずほ信託銀行のICキャッシュカードを持っている顧客に対し、新サービスおよびみずほ銀行の普通預金の申込受付を開始する。みずほ銀行と共同店舗になっていないみずほ信託銀行の本支店には、みずほ銀行のATMおよびみずほ信託銀行の通帳記帳機を設置する予定。

 なお、既にみずほ銀行の普通預金口座を持っていれば、新サービスの利用にあたり、新たにみずほ銀行の普通預金口座を開設する必要はない。新サービス申込時に手続きすれば、みずほ信託銀行で既に利用の商品・サービスの資金決済口座をみずほ銀行の普通預金口座に切り替えることが可能。

 「今後も、事務の一元化・業務インフラの一元化を加速させ、お客さまの利便性向上とグループ経営効率の改善を図ることにより、さらなる企業価値向上に努めていく」と同社はコメントしている。

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