【銘柄診断】ACCESSは業績の低迷が続く見通し、底値探りの動きを継続

2011年8月3日 20:55

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

  ACCESS <4813> の年初来安値をつけるなど低調な動きが続いている。3月の大震災以後下げに拍車がかかり、6月安値5万8500円に対応する2番底を模索する足取りだ。さらにチャートを遡ると、今回の下げの起点は2006年4月の118万円。それが直近では6万円どころ。

  半値、8掛け、2割引の37万7600円をはるかに下に突き抜け、高値時のわずか5%の水準。チャート的には底値の目処がつきにくい状況に置かれている。

  今2012年1月期が営業利益16億円と前2011年1月期に比べ64.6%もダウンする見通しにあることが要因。米グーグル社のアンドロイドなど無償プラットフォーム(基盤)ソフトの台頭により、自社開発のプラットフォーム事業は収益化が困難になり、既に事業を縮小。またスマートフォンの普及で同社が収益基盤としている従来型の携帯端末の出荷台数が減少していることも響く。

  そうした根本的な情勢に変化がないようだと、失地回復相場への転換も難しい。なお底値探りの動きを継続することが予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
「水」関連銘柄特集(6)=注目の水処理関連銘柄、建設・維持管理やサービスなど(2011/05/10)
電子書籍関連銘柄特集(3)=競争が一段と激化するタブレット型携帯端末市場(2011/05/10)
天井売らず、底買わず=犬丸正寛の相場格言(2011/07/07)
相場には、事実は1つ見方は2つ=犬丸正寛の相場格言(2011/06/21)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事