電通とJ:COM、CM視聴で有料番組が割引になる「CM割」

2011年7月29日 15:58

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J:COMのVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、CMを視聴すると番組視聴料金が割引になる「CM割」の展開イメージ

J:COMのVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、CMを視聴すると番組視聴料金が割引になる「CM割」の展開イメージ[写真拡大]

 電通とジュピターテレコム(J:COM)は29日、J:COMのVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、CMを視聴すると番組視聴料金が割引になる「CM割」を9月からトライアルサービスとして開始すると発表した。

 J:COMのVOD「J:COM オン デマンド」は、見たいときに好きな番組を選んで見られるオンデマンド型のサービスで、番組ごとに視聴料金が設定されている。今回両社が始める「CM割」では、番組視聴前にあらかじめ用意された複数CMの中から1つ選んで視聴すると、番組視聴料金が105円引きになる。

 両社は「CM割」の利点として、視聴者が興味を惹かれたCMを選んで視聴することから、好意的な姿勢を持ってCMに接触することとなり、CMへの好意・共感を醸成しやすい環境でのCM視聴を実現することができると説明している。

 両社はCM割の第一弾として、TBSの「JIN-仁-」「SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~ 」、韓国ドラマ「IRIS-アイリス-」「メリは外泊中」、アニメ「 けいおん!」など16タイトルで開始する計画。J:COMはCM割を導入することで、「J:COM オン デマンド」の利用を高めたい考えという。

 「CM割」の広告主への販売は電通が行う。視聴者がじっくり選択して視聴できるCMであるため、従来の15秒・30秒よりも長い、60秒~180秒のCM素材を用意するという。広告費用は、視聴実績に応じて課金される方式となる。また、視聴者が利用時に性別・年代と視聴したCMに対する簡単なアンケートを入力するようになっており、広告主は「どんな人がどれくらい視聴したのか」「CM は良かったのか」といった統計を取れるようになっている。

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