【銘柄診断】ニコンは米国株高、円高一服で売り方の買い戻しが先行し急反発

2011年7月20日 19:21

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  ニコン <7731> は20日、71円高の1839円まで上げて62円高の1830円と急反発した。19日の米国市場で、NYダウが202.26ドル高の1万2587.42ドルと急反発し、為替市場でも1ドル=79円台、1ユーロ=112円台と円高が一服、外部環境が好転したことから売り方の買い戻しが先行し買い増勢となっている。

  同社株は、今3月期業績の2ケタ増益・連続増配予想をテコに年初来高値2033円まで約400円高したが、米半導体製造装置メーカーの業績落ち込みや、欧州債務不安の再燃で為替相場の円高が進行、1ドル=78円台、1ユーロ=110円台となったことが響いて半値押し水準まで調整した。

  依然として欧州の債務不安は続くが、懸念されていた米国債務上限引き上げ問題に関する議会の対立が、米国債のデフォルト(債務不履行)回避に向け妥協案が成立するとの期待感が高まっていることなどが円高一服要因となっている。

  同社の今3月期の想定為替レートは、1ドル=80円、1ユーロ=115円となっており、現在の為替水準はなお業績圧迫要因となるが、円高一服、今後の為替相場次第で同社業績への懸念も後退してくる。

  株価は、PER17倍台と市場平均より割高だが、株不足が続く信用好需給主導で一段の戻りを試そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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