『ガマン比べ相場』の様相=犬丸正寛の相場展望

2011年6月19日 12:57

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

来週(20~24日)は、『ガマン比べ相場』の様相ではないだろうか。何に対してガマンするのか。菅総理の驚くばかりの粘り強さに対してである。失礼ながら、取り立てて成果のない総理としては何か名を残したい気持ちだろう。

来週(20~24日)は、『ガマン比べ相場』の様相ではないだろうか。何に対してガマンするのか。菅総理の驚くばかりの粘り強さに対してである。失礼ながら、取り立てて成果のない総理としては何か名を残したい気持ちだろう。[写真拡大]

  来週(20~24日)は、『ガマン比べ相場』の様相ではないだろうか。何に対してガマンするのか。菅総理の驚くばかりの粘り強さに対してである。失礼ながら、取り立てて成果のない総理としては何か名を残したい気持ちだろう。

  2次補正予算の前に1.5次予算を打ち出し、なかなかの知恵者であることは評価する。しかし、そんなことを考える時間があるなら、いっそ思い切ってコケにされたロシアに対し、戦艦に乗って北方領土周辺を見学して、相手の出方をうかがってみればいい。そんな気持ちを、われわれ国民は持ちたくなる。失敗だらけの外交に対し、そのくらいのことはやって名前を残して欲しいものだ。民主党政権になって外交はまったく見るべき成果はない。

  総理は日経平均が3月安値を下回ることなく、マーケットが比較的安定して推移していることに安心されているのかもしれない。しかし、実際の景気はどんどん悪くなっている。関東一円で放射能を含んだ大気、土壌、海水、さらに下水汚泥にまで拡大している。子供を持つ親は真剣に関東圏から脱出を考え始めている。

  日本国民は忍耐強い。マーケットも同じように忍耐強い。だが、本当は大きく下げることによって、「景気刺激政策を急げ」と催促すべきではないのか。そうでないと、1.5次予算は取り下げても、今度は2.5次予算が出てくることも予想されそうだ。マーケットは、少々、優し過ぎるようだ。そろそろガマンの限界が近いのではなかろうか。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

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