JX、韓国でリチウムイオン電池用負極材工場の建設着工

2011年5月15日 17:14

印刷

JX日鉱日石エネルギーと韓国GSカルテックス社の合弁会社であるパワー・カーボン・テクノロジー社は13日、韓国の慶尚北道亀尾(グミ)市でリチウムイオン電池用負極材を生産する工場の起工式を実施した。

JX日鉱日石エネルギーと韓国GSカルテックス社の合弁会社であるパワー・カーボン・テクノロジー社は13日、韓国の慶尚北道亀尾(グミ)市でリチウムイオン電池用負極材を生産する工場の起工式を実施した。[写真拡大]

 JX日鉱日石エネルギーは13日、同社と韓国GSカルテックス社の合弁会社であるパワー・カーボン・テクノロジー社が、韓国の慶尚北道亀尾(グミ)市でリチウムイオン電池用負極材を生産する工場の起工式を実施し、建設に着手したと発表した。来年3月に工場の建設を完了し、同年4月から試運転を開始、7月には商業生産を開始する予定。

 リチウムイオン電池は、電気自動車やハイブリッド自動車などの次世代環境対応車向け車載用電源として、今後急激な市場拡大が期待されている。負極材は、その性能を決定する重要な材料の一つ。先日発売されたトヨタの新型ハイブリッド車「プリウスα」にもリチウムイオン電池が搭載されており、電池の供給不足のために納期に遅れが出ていることから、現在供給量の確保が急務となっている。

 JXグループでは、既にJX日鉱日石金属がリチウムイオン電池用正極材を製造・販売しており、2012年にはその製造能力を年間5,000トン規模に増強する予定。また、同社は、廃正極材などからリチウム等有価金属を回収する技術の開発にも取り組んでいる。

関連記事