JAL・ANAがGW期間の予約状況を発表、予約数は減少傾向

2011年4月24日 23:34

印刷

 22日、日本航空(JAL)グループと全日本空輸(ANA)がGW期間中(4月28日~5月8日)の予約状況をそれぞれ発表した。国内線の予約数は、JALグループが前年同期比26.1%減の82万474人で大幅に減少。一方ANAは、前年同期比9・6%減の98万2619人で小幅減にとどまった。また、東日本大震災の影響を受け、各社とも予約率は低迷。国内線で、JALグループが58.1%、ANAは48.5%でともに半分程度の結果だった。

 両社によると、「震災の影響により予約の入りが例年よりも遅かった」(JAL)という。しかし、4月中旬以降は回復し、予約率が上昇傾向にある。方面別では、両社とも沖縄線が好調であるほか、東北方面の予約率が高くなっている模様。GWの長期休暇を利用して里帰りする傾向が被災地出身者でより顕著であることや、東北地方に旅行することで現地での消費を喚起し、被災地を支援しようとする意図が汲み取れる。

 一方、国際線の予約数は、JALグループが前年同期比32.8%減の20万8486人で大幅減だったが、ANAは日並びの良さや各種需要喚起策の効果により前年同期比8.8%増の16万2267人だった。方面別では欧州線・アジア線・リゾート線が好調となっている。

 期間中の下りのピークは、国内線が4月29日で上りは5月5日。国際線では、下りが4月29日で上りは5月8日となっている。

関連記事