【銘柄診断】資生堂は今3月期の増益幅が焦点、4月27日の決算発表に注目

2011年4月6日 19:00

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

  資生堂 <4911> は2005年以来の低い水準での展開となっている。東日本大地震に伴いシャンプー、リンス等の生産を担う久喜工場が一時的な操業停止に追い込まれたことなどが嫌気されるとともに、国内化粧品の販売不振が想定以上に長引きそうとの見方から外資系証券が目標株価を引き下げたことも打撃となっている。

  米国ベアエッセンシャル社買収による費用が先行するため、前2011年3月期こそ営業利益450億円と(前々期503億円)減益に見舞われる。しかし買収による業績寄与が本格化する今2012年3月期以降、業績は回復路線入りとの市場のシナリオが書き換えを迫られている。

  もちろん今3月期の営業利益については増益転換が有力だが、増益ラインが引き下がり、先行していた株価とのギャップが拡大したことが株価低調の背景。4月27日に発表が予定されている今3月期の業績見通しが実当面最大の注目材料だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
カネコ種苗は一転して業績を下方修正し利益確定売りで続落(2011/04/06)
【復興特需関連株】昭和電線ホールディングスは免震工事に実績を持ち新視点に注目(2011/04/06)
相場強弱聞くは1人と心得よ(相場見通しに迷ったら)=犬丸正寛の相場格言(2011/01/17)
相場は相場に聞け(心静かに周囲に耳を傾けよう)=犬丸正寛の相場格言(2011/01/11)
損して休めるは、相場上達の一歩=犬丸正寛の相場格言(2011/01/07)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事