立派な本社ビルを建てたらいったん売り=犬丸正寛の相場格言

2011年3月2日 11:51

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

立派な本社ビルを建てたら、好業績に関係なく、一旦、売っておきなさいと教えています。なぜなら、本社ビルは稼いでくれないからです。それどころか、固定資産税、電気代などの経費が増加します。ビル賃貸を業とする不動産会社なら、ビルを建てることは本業ですが、モノ作りの会社などが立派な本社ビルを建てることは、資金が寝てしまうことになります。

立派な本社ビルを建てたら、好業績に関係なく、一旦、売っておきなさいと教えています。なぜなら、本社ビルは稼いでくれないからです。それどころか、固定資産税、電気代などの経費が増加します。ビル賃貸を業とする不動産会社なら、ビルを建てることは本業ですが、モノ作りの会社などが立派な本社ビルを建てることは、資金が寝てしまうことになります。[写真拡大]

■立派な本社ビルを建てたらいったん売り

  この言葉は、確率の非常に高いことから、昔から投資の際の大切なヒントとなっています。もちろん、現在でも大切にされています。本社ビルを建てようかという会社は、業績が良いはずです。当然、株価は業績好調を評価して上昇します。保有している投資家は、株価は、まだまだ上昇すると思うものです。そういった心理の時に役立つのが、この言葉です。

  立派な本社ビルを建てたら、好業績に関係なく、一旦、売っておきなさいと教えています。なぜなら、本社ビルは稼いでくれないからです。それどころか、固定資産税、電気代などの経費が増加します。ビル賃貸を業とする不動産会社なら、ビルを建てることは本業ですが、モノ作りの会社などが立派な本社ビルを建てることは、資金が寝てしまうことになります。

  メーカーなど一般の企業は、本来、そうした資金はモノ作りのための技術開発や生産設備の合理化等に向けるべきです。特に、急成長の中小型企業が本社ビルを建てたり、高額な家賃のビルに入るようになったら注意が大切です。頑張ってきた経営者が立派なビルに入って、胸を張りたい気持ちはわかります。信用力のためには立派なオフィスも大切です。しかし、それでいて業績が赤字となっていてはだめです。立派なオフィスより、もっと大事なことは立派な業績を上げることです。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

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