ウーマノミクス(女性経済)特集番組で見た銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ

2011年1月14日 17:26

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

1月11日放送のNHK『クローズアップ現代』を見た。テーマは「ウーマノミクス(女性経済)が日本を変える」。女性の活躍・活用によって新しい商品やサービスを生み出している企業や、社会・消費を牽引している女性たち。

1月11日放送のNHK『クローズアップ現代』を見た。テーマは「ウーマノミクス(女性経済)が日本を変える」。女性の活躍・活用によって新しい商品やサービスを生み出している企業や、社会・消費を牽引している女性たち。[写真拡大]

(株式ジャーナリスト:田北知見の銘柄ウオッチ)

  1月11日放送のNHK『クローズアップ現代』を見た。テーマは「ウーマノミクス(女性経済)が日本を変える」。女性の活躍・活用によって新しい商品やサービスを生み出している企業や、社会・消費を牽引している女性たち。国内外のそうした事例を多数紹介し、女性の活躍が人口減少や消費の冷え込みへの対策として有効ではないかとの、示唆に富む内容だった。

  番組では、アステラス製薬 <4503> (東1)や日産自動車 <7201> (東1)、りそなグループ(りそなホールディングス <8308> (東1))、キリンビールなどの事例が取り上げられ、他にも中堅中小企業や、多くの女性起業家の事例が提示されていた。また、スタジオでは、資生堂の代表取締役副社長であり、元 厚生労働省 雇用均等・児童家庭局長の岩田喜美枝氏や、サイボウズ <4776> (東1)の青野(西端)慶久社長らが出演して解説やコメントなどをしていた。

  番組を見て私が思ったのは、「女性が仕事を続けて実績を上げ、社会で活躍するのは、だんだん『当たり前のこと』になっているんだなあ」ということだった。昔だったら、「男性と肩を並べて」とか、「女だてらに」的な形容がつくことが多かったが、今は多くの女性が、ごく自然に活躍しているのだ。もちろん、実績を上げて活躍している男性と同様に、「優秀な人たちが、かなり努力をしている」ということなのだが。

  番組に出てきた企業名から、2社(2銘柄)をウォッチしてみた。

★資生堂 <4911> (東1)

 化粧品の国内首位メーカー、資生堂 <4911> (東1)を入れる。上記の岩田氏は、資生堂初の女性副社長として2008年の就任時に話題となった。資生堂の14日終値は25円安の1756円。単位100株。PERは約28.1倍、PBRは約2.1倍となっている。チャートは11月2日につけた年初来安値1661円から反発し、以降は三角保ち合いを形成しているように見える。まずは上値1800円ライン上抜けを目指す。

★キリンホールディングス <2503> (東1)

 ビール類シェア国内2位のキリンホールディングス <2503> (東1)を入れる。上記の番組では、キリンのノンアルコールビールは女性社員が開発を牽引したこと、そしてその背景には、女性が活躍できるような社内環境があることが紹介されていた。キリンホールディングスの14日終値は17円安の1133円。単位1000株。PERは約108.9倍、PBRは約1.1倍。

 チャートは11月9日につけた直近高値1209円から、調整局面となっていた。1130円フシにあたり、そろそろ反発のタイミングか。まずは26週移動平均線の1160円ラインまでの戻りを、中期で1200円フシまでの戻りを目指す。12月20日付けの三菱UFJモルガン・スタンレー証券のレーティング(投資対象期間12ヵ月以内)では、投資判断「アウトパフォーム」(強気)継続、目標株価2050円とされた。ゴールドマンサックス証券の同21日付けレーティングでは、投資判断「中立」、目標株価1300円とされた。また、1月13日付けの東洋経済新報社『四季報速報』では、2011年12月期連結業績予想を、従来予想値から一部、上ブレした予想値とした。(執筆者:田北知見 株式ジャーナリスト・日本インタビュ新聞社IR記者)

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