個人の株回帰が鮮明!「卯年相場」らしく年初から跳ねる相場に期待=犬丸正寛

2011年1月6日 16:20

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

ネット証券大手のマネックスグループ<8698>(東1)が、6日(木)発表した12月の売買状況によると「個人投資家の株式回帰」の動きが鮮明となっている。

ネット証券大手のマネックスグループ<8698>(東1)が、6日(木)発表した12月の売買状況によると「個人投資家の株式回帰」の動きが鮮明となっている。[写真拡大]

■マネックスの12月は現物株注文2ケタ増、FX取引28%減少

  ネット証券大手のマネックスグループ <8698> が、6日(木)発表した12月の売買状況によると「個人投資家の株式回帰」の動きが鮮明となっている。同社の2010年12月の単月の「株式」注文件数(現物・信用合計)は、11月に比べて7.2%増加。とくに、現物注文が10.6%増と、信用取引の伸び1.0%増を大きく上回った。さらに、注文件数の内、取引成立の約定件数では現物・信用合計で11月比8.2%増の6万7878件と昨年5月(8万2837件)に次ぐ件数となって、昨年1年間を通して2番目となった。

  一方、「投信」の約定件数は横ばいの6449件(11月6447件)、「FX」(外国為替証拠金取引)の取引金額は11月に比べ28.8%減少した。12月の営業日数は11月に比べ1日多かったことを差し引いても、12月は「株回帰」が顕著だったといえる。

  師走相場特有の動きと指摘する向きもある。ただ、モチつき相場といわれる師走相場としては、本来、中心となる信用取引ではなく現物取引の多かったことは注目される。「相場の基調が強い」と判断されている。

  12月は日経平均が、月初の9939円から月末には1万228円(高値は1万394円)となるなど、1ヶ月を通して強いことがあった。11年相場も年初1万352円で始まった日経平均は6日(木)には1万518円と続伸している。また、一気に1ドル・70円台へ行くのではと心配された円高も今のところ落ち着いている。まもなく、内閣改造も行われる見通しで、今度こそ力強い内閣が期待できるかもしれない。企業業績も今のところ堅調。どうやら、個人投資家にとっては、「卯年相場」らしく、年初から跳ねる相場が期待できそうだ。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

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