年の瀬に…サービス業セクターで銘柄探し=田北知見の銘柄ウオッチ

2010年12月17日 17:11

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

先日、街を歩いていたら、若い女性がフリーマガジンを配っているところに行き会った。遠目に見た感じでは、若い女性向けの物のようなので「私には関係ないな…」と通り過ぎようとしたのだが、その女性は私を見定めてツカツカと歩み寄って来て、「どうぞ!」と、半ば押し付けるように渡して来たのだった。

先日、街を歩いていたら、若い女性がフリーマガジンを配っているところに行き会った。遠目に見た感じでは、若い女性向けの物のようなので「私には関係ないな…」と通り過ぎようとしたのだが、その女性は私を見定めてツカツカと歩み寄って来て、「どうぞ!」と、半ば押し付けるように渡して来たのだった。[写真拡大]

(株式ジャーナリスト:田北知見の銘柄ウオッチ)

  先日、街を歩いていたら、若い女性がフリーマガジンを配っているところに行き会った。遠目に見た感じでは、若い女性向けの物のようなので「私には関係ないな…」と通り過ぎようとしたのだが、その女性は私を見定めてツカツカと歩み寄って来て、「どうぞ!」と、半ば押し付けるように渡して来たのだった。「せっかくだから…」と受け取り、後でよく見て驚いた。風俗店を中心とした、女性向けの無料求人誌だったのだ。

  私は「通行者が少なかったので、とにかく早く配り終えたくて、私のような対象年齢外の女性にも渡していたのだろうな」と思いながら、中のページをパラパラめくったところでもう一度驚いた。なんと「アラサー&アラフォー特集」と出ているではないか。キャッチコピーには「主婦の高収入を応援! 30代、40代も積極採用」とある。

  エコノミストの門倉貴史氏の著書『人妻の経済学』『貧困ビジネス』などを読んで、既婚女性やシングルマザーが、生活のために、風俗や水商売などで働くケースが増えているということは知っていたものの、やはり現実に目の当たりにすると驚いてしまう。そして、好んでその仕事をしている方々はともかく、他に選択肢がなくてそうした仕事をしている女性も多くいるかもしれないと思うと、年の瀬に、やり切れないような気持ちになってしまうのだった。

  上記の文とは関係ないが、連想して、サービス業セクターで銘柄を探してみた。

★ベネッセホールディングス <9783> (主市場・大1)

  『進研ゼミ』をはじめとした通信教育、出版、高齢者、英会話教室などの事業を行なっている、ベネッセホールディングス <9783> (主市場・大1)を入れる。17日終値は45円安の3685円。単位100株。PERは約17.3倍、PBRは約1.9倍となっている。チャートは12月2日につけた直近高値3910円から反落し、以降は続落トレンドで来ている。3700円フシにあたり、そろそろ反発のタイミングと見たい。3900円フシまでの戻りが目標となりそうだ。

★一休 <2450> (東1)

  高級ホテルを中心とした宿泊予約サイトを運営している一休 <2450> (東1)を入れる。17日終値は1000円安の4万1950円。単位1株。PERは約37.8倍、PBRは約2.6倍となっている。チャートは11月1日につけた年初来安値2万9910円の深押しから反発し、以降はジリ高トレンドで来ている。このままトレンド維持で、まずは次のフシであり26週移動平均線でもある、4万5000円ライン上抜けを目指す。(執筆者:田北知見 株式ジャーナリスト・日本インタビュ新聞社IR記者)

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