2年で名目成長率4%は可能、みんなの党代表・議員と語る会=犬丸正寛の見聞記

2010年11月27日 13:08

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

来週(11月29~12月3日)は、『朝鮮半島情勢を見守る動き』に尽きるだろう。11月28日(日)から12月1日(水)まで、米韓合同軍事演習が朝鮮半島海域で行われる。

来週(11月29~12月3日)は、『朝鮮半島情勢を見守る動き』に尽きるだろう。11月28日(日)から12月1日(水)まで、米韓合同軍事演習が朝鮮半島海域で行われる。[写真拡大]

【渡辺喜美代表、ますます父親に似て迫力増す】

  仙石由人官房長官の問責決議を参議院に提出し可決させるなど、存在感を高めている「みんなの党」。25日夕方、都内で開催された、「渡辺喜美代表・所属議員と語る会」に出てきた。昨年8月の発足時は渡辺喜美代表のほか、候補者は中西健治氏だけだった。1年経った今や参議院では11名。単独で議案を出せる力を持った。

  現在、今回の問責決議のほか、議員歳費削減、財政金融一体などの政策、関連法案を打ち出す。民間が生活に苦しんでいるときだけに、公務員も給与を引き下げ痛みを分かち合うべきとの代表の言葉には参加した300余名から拍手がわいた。総理がもらっている給与の話もあったが、ここでは、そこまでは触れない。経済、株式マーケットに関係の深い、「渡辺流デフレ脱却論」について紹介する。

  このところ、円は対ドルで円高修正となっている。しかし、「現在の1ドル・83円台では日本のデフレは止まらない。止めるには95~100円が必要。そのためには、積極財政を採るべきで、とくに、投資減税がもっとも効果的。さらに、財政と金融の一体化政策も採るべき。日銀には手段、方法ということでは独立性はあってよい。しかし、その前に、まず政府が明確な経済政策目標、たとえば名目成長率4%の目標を打ち出すべき。政権の大きい方針に従うのが日銀である。かつて、デフレから脱却させた高橋是清を見習うべき」と。とくに、名目GDPの4%を2年で達成することは難しくないと強調。消費税についても全額地方へ回せばよいとも。来年の地方選挙に向けて、「いい人材がたくさん欲しい」。

  筆者から、代表、お忙しいですが、睡眠は取っていますかと向けると、「大丈夫、よく寝ていますよ。明日は沖縄に行きます。父、(渡辺美智雄氏)は病気でも沖縄をよく訪問していました」。筆者が若い記者生活のころ、渡辺美智雄通産大臣当時、沖縄を知らないと政治家にあらずといった言葉を聴いたような記憶もある。喜美代表は父親のようなダミ声ではないが、表情はだんだんと父親に似て迫力が増してきた印象だ。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

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