原発事故を風化させない 利用者とともに「富岡復興ソーラープロジェクト」視察
配信日時: 2026-02-03 10:10:00
避難余儀なくされた地の発電事業
パルシステム連合会(本部:新宿区大久保、理事長:渋澤温之)は2026年1月16日(金)、福島県富岡町で「富岡復興ソーラープロジェクト」を視察しました。福島第一原発事故後、帰還困難区域に指定された富岡町の復興を目的に、住民が立ち上げた太陽光発電事業です。震災から15年を迎える今、再生可能エネルギーを中心とする脱炭素社会の実現に向け、一人ひとりができることを考えました。
耕作できない農地を発電に活用
視察で訪れたのは、富岡復興ソーラー発電所(福島県双葉郡富岡町)です。再生可能エネルギーを中心とする電力供給事業を担う株式会社パルシステム電力(本部:新宿区大久保、代表取締役社長:大安さとる)を通じ、「パルシステムでんき」を契約する利用者に電力を届けています。「パルシステム環境委員会」に所属し、グループ内の環境活動を推進する利用者と役職員29人が参加しました。
富岡復興ソーラープロジェクトは、福島第一原子力発電所から約7km離れた34haの土地を活用した太陽光発電事業です。プロジェクトは、原発事故により富岡町からの避難を余儀なくされた地域住民が主体となり立ち上げました。除染後も耕作が難しくなってしまった農地などを活用し、2018年3月から発電所が稼働して同年10月に「パルシステムでんき」への電力共有を開始しました。原発事故後の地域復興を目的とし、収益は地域内の福祉や農業、教育活動の費用として活用していきます。
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▲耕作されなくなった農地に広がる太陽光パネルを視察
富岡復興ソーラーのプロジェクトマネジメントを担うのは、株式会社エコロミ(本社:東京都千代田区)です。代表取締役の小峯充史さんは「2030年度までの復興庁設置期間の終了後、国の支援がなくなっても太陽光発電事業を通じて引き続き地域に貢献します」と展望を語ります。将来的には、プロジェクトに賛同する発電所の土地所有者の世代交代が進むため「新しい世代とも顔の見える関係を築いていきます」と抱負を述べました。
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▲広大な土地に設置された太陽光パネル
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▲参加者に今後の展望を伝える小峯さん
語り部が伝える被災地の今とこれから
富岡町文化交流センターでは、小峯さんの講演に加え、NPO法人富岡町 3・11を語る会の代表を務める青木淑子さんが当時の心境や復興への思いを語りました。県外には伝わっていない課題も未だに多くあり、青木さんは原発事故を「終わっていない災害」だと訴えます。事故から15年を迎えようとする今、語り伝えていくには世代交代が必要と課題を挙げ「地域に若者が戻ってくることを願います」と話しました。
「とみおかアーカイブ・ミュージアム」と「東京電力廃炉資料館」の見学では、災害が地域にもたらした甚大な被害を知るとともに、原発事故の原因や廃炉に向けた進捗を確認しました。
語り部ガイドの猪狩輝美さんは、車窓から見える富岡町のようすを案内しながら震災体験を語り、参加者は地域の事故前と現状の課題への理解を深めました。猪狩さんは、津波で自宅が流され家族で避難した経験を語り「今は離れた地で暮らしていますが、元気なうちに富岡町に戻りたいです。今後も命を守る行動を伝えていきます」と抱負を述べました。
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▲原発事故は終わっていないと訴える青木さん
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▲町内のようすを伝える猪狩さん
パルシステムはこれからも、原発事故を風化させないため福島の人々とのつながりを大切にし、命と暮らしを支える食とエネルギーの持続可能性を追求します。
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/6976/1057/6976-1057-bb9ac6ff7cfab53abdf96159717a46e5-774x507.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]パルシステム生活協同組合連合会
所在地:東京都新宿区大久保2-2-6 、理事長:渋澤温之
13会員・統一事業システム利用会員総事業高2,604.2億円/組合員総数176.2万人(2025年3月末現在)
会員生協:パルシステム東京、パルシステム神奈川、パルシステム千葉、パルシステム埼玉、パルシステム茨城 栃木、パルシステム山梨 長野、パルシステム群馬、パルシステム福島、パルシステム静岡、パルシステム新潟ときめき、パルシステム共済連、埼玉県勤労者生協、あいコープみやぎ
HP:https://www.pal-system.co.jp/
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