〈2025年度第3回 中小企業経営実態調査〉人手不足倒産が過去最多の中*、中小企業経営者の5割以上が「人手不足、人材の確保・育成」を経営課題に

プレスリリース発表元企業:フォーバル GDXリサーチ研究所

配信日時: 2026-01-27 10:00:00

持続的な成長のためにも「人材の確保と育成」を重視する経営者は約5割



 Green(グリーン)とDigital(デジタル)を活用した中小企業の変革を目指すフォーバル GDXリサーチ研究所(本社:東京都渋谷区、所長:平良学)は、中小企業を対象にした「2025年度第3回 中小企業経営実態調査」を実施しました。
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 物価高や原材料費の高騰、人材不足の深刻化、円安基調の継続など、近年、中小企業を取り巻く経営環境は厳しさを増し、またその変化のスピードは速まっていると言えます。特に、人手不足の深刻さにおいては、2025年に「人手不足」が原因となった倒産は4年連続で前年を上回り過去最多*となったことがわかりました。経営者は、様々な変化が押し寄せる昨今の経営環境において、常に利益を確保しながら、持続可能な経営を意識した戦略づくりや投資も行っていく必要があります。今回、こうした背景を踏まえ、中小企業の経営者が直面する課題や、課題解決に向けた取り組み、さらに採用課題などに関する調査を実施しました。
*帝国データバンク:人手不足倒産の動向調査(2025年)
【調査結果サマリー】
1.中小企業経営者が「人手不足・人材の確保・育成」を経営課題と認識している割合は5割を超える
 人手不足倒産が過去最多となる中、人材面の課題が経営リスクとして顕在化。

2.課題解決の取り組み上位は「人材育成・組織改革」「経費削減・財務体制の見直し」「外部専門家への相談」
 いずれの取り組みにおいても、約半数以上の企業が効果を実感。

3.約半数が採用活動を積極化する一方、約4割が「求めるスキル・経験を持つ人材が見つからない」と回答
 即戦力人材の獲得にこだわるのではなく、採用手法の多様化や中長期的な人材戦略の視点が重要に。

【アンケート概要】
・調査主体   :フォーバル GDXリサーチ研究所
・調査期間   :2025年11月11日~2025年12月12日
・調査対象者  :全国の中小企業経営者
・調査方法   :ウェブでのアンケートを実施し、回答を分析
・有効回答数  :1,570人
本リリースの調査結果をご利用いただく際は、必ず【フォーバル GDXリサーチ研究所調べ】とご明記ください。
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Q1.採用活動の状況(n=1,570)※複数選択可
 帝国データバンクによると、2025年に「人手不足」が原因となった倒産は、4年連続で前年を上回り、過去最多となる427件に達しました。

 こうした状況の中、実際に経営上の課題についてを問うと、「人手不足、人材の確保・育成」 (53.6%)という回答が最も多く、5割を超える経営者が課題として認識していることが明らかになりました。次いで「既存事業の拡大」(44.1%) が4割を超え、さらに「資金繰り、資金調達」、「新規事業の創出」などが続く結果となりました。
 
 本調査では、経営上の課題として人手不足を背景とした人材に関する問題が突出している実態が明確に示されました。また、事業の拡大や新たな事業創出についても、多くの企業が課題を感じていることがうかがえます。
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Q2.経営上の課題解決のための取り組み(n=1,443)※複数回答可
Q3.課題解決のための取り組みの効果

 課題を感じている経営者には、その課題の解決に向けて、どのような取り組みを行っているかを問う設問では、「人材育成・組織改革」(31.0%)、「経費削減・財務体制の見直し」(28.1%)、「外部の専門家への相談」(26.7%)が上位となる結果となりました。
 
 経営の合理化や事業拡大を進めるにも、対応する人材が不可欠であることから、既存の人材の育成はもちろんのこと、業務や組織構造の設計の見直し、デジタル化や脱属人化などによるヒト依存からの脱却など、組織全体を見据えた改革に取り組むことが重要です。
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 さらに、「経営上の課題解決のための取り組み」として回答が多かった上位4項目について、それぞれの効果を尋ねたところ、「非常に効果を感じている」と「ある程度効果を感じている」を合わせた割合は、「人材育成・組織改革」で57.9%、「経費削減・財務体制の見直し」で62.2%、「外部の専門家への相談」で79.5%、「補助金・助成金の活用」で75.9%となり、いずれも半数を超える企業が一定の効果を実感していることがわかりました。
 
 ただ、最も取り組まれている「人材育成・組織改革」については、4割以上の経営者が効果を感じていないことから、その難しさが浮き彫りとなっている結果ともいえます。
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Q4.採用活動の状況(n=1,570)
Q5.採用活動における課題(n=1,209)※複数回答可
                                  
 採用活動の状況を見ると、「積極的に採用活動を行っている」、「人材が必要な時に採用活動を行っている」を合わせ、53.4%と約半数以上の企業が採用活動を行っていることが明らかになりました。

 一方で、採用活動における課題としては、「求めるスキルや経験を持つ人材が見つからない」(39.5%)が最も多い回答となり、次いで「応募者が集まらない」(35.6%)、「採用コストが高い」(29.8%)と続く結果となりました。

 少子高齢化に伴う労働人口の減少や転職の一般化により、多くの企業が人材不足・人手不足に直面しています。中でも、中小企業は大企業と比べて知名度やブランド力が相対的に弱く、応募数が伸びにくい傾向もあると考えられます。そのため、即戦力人材の獲得にこだわるのではなく、ポテンシャル採用の実施、地方人材の採用やパート人材の活用など採用手法の多様化、さらに「採用」と「定着」を一体で捉えた長期的な人材投資など、短期的な応募数の増加にとどまらない中長期的な人材投資の視点が重要といえます。
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フォーバル GDXリサーチ研究所所長
平良 学(たいら・まなぶ)
 
■経歴
1992年、株式会社フォーバルに入社。九州支店での赤字経営の立て直し、コンサルティング事業の新規立ち上げ、全体統括を経て、2022年に新たに発足した中立の独立機関「フォーバルGDXリサーチ研究所」の初代所長に就任。
中小企業経営の実態をまとめた白書「ブルーレポート」の発刊、全国の自治体と連携し、地域の中小企業経営者に向けたDX、GXの講演、中小企業経営者向けのイベントの企画などを通じて、中小企業のGDXを世に発信している。


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■コメント
 本レポートでは、、中小企業の経営者が直面する課題や、課題解決に向けた取り組み、さらに採用課題などを調査しました。経営上の課題については「人手不足、人材の確保・育成」が最も多く、約6割の企業が課題を感じていることがわかりました。 
 さらに、持続的な成長に向けて重要だと考えていることについても、「人材の確保と育成」がトップになりました。今や企業経営において、いかに人材を確保し、育成するかは安定的な経営と存続、成長に欠かせない要素として認識されていると言えます。
 また、半数を超える企業が採用活動を行っているものの、「求めるスキルや経験を持つ人材が見つからない」ことや「応募者が集まらない」などの課題に直面する企業が多いことも明らかになりました。
 人材の確保・定着は中小企業や地方の企業において特に深刻であり、また人材の流出を防ぐための教育にかける時間や費用も確保する必要があります。従業員が働きたいと思うような職場環境や業務フローの整備、選ばれる企業になるための中長期的な戦略づくりも欠かせないといえます。

■フォーバル GDXリサーチ研究所とは
 日本に存在する法人の99%以上を占める中小企業。この中小企業1社1社が成長することこそが日本の活力につながります。中小企業が成長するための原動力の1つにGreen(グリーン)とDigital(デジタル)を活用し企業そのものを変革するGDX(Green Digital transformation)があります。
 フォーバルGDXリサーチ研究所は、中小企業のGDXに関する実態を調査し、各種レポートや論文、報告書などをまとめ、世に発信するための研究機関です。「中小企業のGDXにおける現状や実態を調査し、世に発信する」をミッションに「中小企業のGDXにおいてなくてはならない存在」を目指し活動していきます。
HP:https://gdx-research.com/


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