徳永英明がリクエスト投票された楽曲の中からセットリストを組んだ今年の全国ツアーより、11月1日の東京公演の模様を2026年1月2日(金)午後7:00からお届け!放送・配信に先駆けライブレポートを公開!
配信日時: 2025-12-26 16:00:00
https://www.wowow.co.jp/music/tokunaga/
【ライブレポート】
1986年1月のデビュー以来数々の名曲・ヒット曲を発表し、希代のボーカリストとして圧倒的な支持を得ている徳永英明。2005年に発表した女性アーティストのカヴァー曲集『VOCALIST』は大きな話題となり、今日までシリーズ累計600万枚を超えるセールスを記録。日本の音楽シーンにおける楽曲カヴァーブームの火付け役ともなった。
近年は大規模な全国ホールツアーを中心に音楽活動を行なっているが、今年も5月から12月にかけて全27カ所31本のスケジュールが組まれた。ツアータイトルは“ALL REQUEST”。リクエストを募集し、その中からセレクトされた楽曲が披露されるという、まさに“スペシャルライブ”だ。
新緑の季節に始まったツアーも後半に突入し、紅葉の時期を迎えた11月1日。1年ぶりの昭和女子大学 人見記念講堂公演が開催された。定刻が過ぎ場内が暗転すると、キャリアを彩る数々のジャケットビジュアルがスクリーンに映し出される。そして静かに幕が上がり、特別な夜が始まった。
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撮影:奥本昭久
1曲目は「翼の勇気」。1999年発表アルバム『honesto』のラストナンバーだ。坂本昌之が奏でるキーボードの厳かな旋律に乗せて、弱さを乗り越え前へと進む勇気を歌う。続く18枚目のシングル「僕のそばに」は、透明感の強いラブソング。寄り添うような土方隆行のギターフレーズと徳永の一途な想いを込めた歌声が深く胸に染み入ってくる。「Positions of life」では、まだ見ぬ未来に向けて誇り高く歩んでいくことを誓う。
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撮影:奥本昭久
イントロから誰もの心が鷲掴みにされたのは、デビューシングル「レイニー ブルー」だ。映画のワンシーンのような情景描写を見事に歌い上げると、切ない感傷が広い講堂を満たしていった。そして、圧巻は「最後の言い訳」だった。やや抑えた歌い出しでの独白から、ハスキーで伸びやかな熱唱へ。揺れる感情の機微を繊細に描いていく名演に痺れた。
コンサートは「VOCALIST」シリーズのコーナーへと続いていく。「駅」(竹内まりや)は、マイナーコードで構成されたやるせない男女のストーリー。「やさしさで溢れるように」(JUJU)は、純度の高いラブソング。「誰より好きなのに」(古内東子)は、複雑な恋心を綴ったバラード。それぞれの楽曲の世界を、徳永は歌で丁寧に紡いでいく。その透き通るヴォーカルは、誰もの心の奥底にある純粋さや痛みを優しくなぞってくれるようだった。
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撮影:奥本昭久
前半最後は「永遠の果てに」のセルフカヴァー・バージョンだった。この世に生を受けてから天に召されるまでの日々を織り成す、いくつもの歓びと哀しみ。壮大なテーマを伝えようと、目を閉じ噛み締めながら歌に思いを託す。その佇まいは眩しい程の輝きに満ちていた。
休憩後に始まった後半。2003年発表アルバム表題曲「愛をください」では、自らもエレキギターでリズムを刻む。華やかなポップチューン「あなたのために」では、舞台上手から下手へと動きながら、真っ直ぐな愛に情感を込める。総立ちのオーディエンスひとりひとりに届けとばかりに全身全霊を捧げる徳永の姿はとても凛々しかった。
松原秀樹のベースと渡嘉敷祐一のドラムスが極上のリズムを刻んだ「セレブレイション」では、左腕を掲げて明日へと羽ばたくことを誓う。満場の観衆も彼に合わせて拳を振り上げる。ステージはさらに過熱し、ロックナンバー「負けるな」でピークに達する。バンドが醸し出すグルーヴに乗せて、客席に向けて魂のエールを贈る徳永。最後の「負けるな!」のシャウトで、全員が心をひとつにした瞬間が尊かった。
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撮影:奥本昭久
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撮影:奥本昭久
再び「VOCALIST」シリーズから二曲が続いた。「ハナミズキ」(一青窈)では、名曲に新たな息吹を吹き込み永遠の生命(いのち)を宿すような厳かな歌が木魂した。フランスのシャンソンを代表する楽曲に岩谷時子が訳詞をつけた「愛の讃歌」(越路吹雪)も素晴らしかった。その力強い歌は、燃えるような愛の炎に身を投じる恍惚にあふれていた。
後半最後の曲は大ヒット曲「夢を信じて」。リリースされたのは、35年前の1990年。世界が激動の時代に突入した時期だった。当時、日々の喧騒の中でも未来を信じようというメッセージは大きな共感を呼んだが、令和の時代にこのテーマはさらにリアルに響く。徳永英明の作品に一貫して通じる普遍性に改めて感じ入った。
万感あふれるアンコールがリフレインする。熟練のバンドメンバーと共に舞台に戻ってきた彼はリクエストに応える形で、セカンドアルバム『radio』から「心の中はバラード」を高らかに歌った。
コンサートの締め括りは、徳永の代表曲にしてJ-POP史に燦然と輝くスタンダード・ナンバー「壊れかけのRadio」だった。ステージ後方のスクリーンに歌詞が掲出され、オーディエンスと共にシンガロングする。会場全体を包み込んだ感慨が大きな余韻を残して、この夜のステージは終了した。
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撮影:奥本昭久
“40周年前夜”とも言える2025年に開催された“ALL REQUEST”ツアー。歌を通じて徳永と観衆がエールの交感を撮影果たす穢れなき音楽空間がそこにあった。無数のリクエストに込められていたのは、彼の40年間の活動に対する深い敬意と共感だ。それらすべてを真っ直ぐに受け止めて、徳永英明はまた新たな一歩へと踏み出す。アニバーサリーイヤーを迎える彼への期待がさらに高まる、そんな“スペシャルライブ”だった。
WOWOWでは、「祝40周年 徳永英明特集」と題した4カ月連続特集を1月より放送・配信する。1月2日(金)午後7:00よりこのスペシャルライブを放送・配信するのを皮切りに、2月には「Music Video Collection 2」を、3月と4月にはリクエストを募集した過去ライブを2本放送・配信予定だ(リクエスト募集はすでに締切)。徳永英明の至高の歌声をWOWOWで存分にお楽しみいただきたい。
【番組情報】
祝40周年 徳永英明特集
<ラインナップ>
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徳永英明 コンサートツアー 2025 ALL REQUEST2026年1月2日(金) 午後7:00
WOWOWライブで放送/WOWOWオンデマンドで配信
※放送・配信終了後~3週間アーカイブ配信あり
ファンからのリクエストによってセットリストが決まる最新コンサートツアー。
夏を挟んでの後半は前半とは違った内容に。豪華すぎる名曲の数々に圧倒されるステージは必見!
収録日:2025年11月1日
収録場所:東京 昭和女子大学 人見記念講堂
[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/1355/8588/1355-8588-c08b75d66cd606e1f22d292dd46b06c0-3000x2001.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
徳永英明 Music Video Collection 22026年2月放送・配信予定
※アーカイブ配信なし
時代を描き続けてきた徳永英明の不朽のミュージック・ビデオ作品。その名作の数々が再びWOWOWに登場!好評を得たパート1に続き、大満足必至の選曲でお届け。
※2026年3月・4月も、過去のライブ番組を放送・配信予定
【番組サイト】
https://www.wowow.co.jp/music/tokunaga/
【徳永英明オフィシャルサイト】
https://www.tokunagaandtonys.com/
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