【タイ=カンボジア国境紛争】最前線で孤立した村に緊急食糧支援を──テラ・ルネッサンス活動速報

プレスリリース発表元企業:認定NPO法人テラ・ルネッサンス

配信日時: 2025-07-30 13:00:54

最も支援が届きにくい人々に寄り添う日本のNPO団体が、国境地帯に取り残された村へ、命と暮らしを支える緊急支援を開始



認定NPO法人テラ・ルネッサンス(理事長:吉田真衣、所在地:京都府京都市、以下テラ・ルネッサンス)は、7月24日(木)からタイ・カンボジア両国の国境地帯で始まった武力衝突を受け、国境地帯に取り残された人々に緊急の食料支援を実施しました。当会スタッフにより、事業地であるカムリエン郡プレア・プット村で孤立した最貧困層26世帯に、1世帯あたり50キロの米を配布しました。


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1世帯当たり50キロ、合計1.3トンの米を配送
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プレア・プット村で緊急援助の米を受け取る支援対象者

担当者からのコメント

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認定NPO法人テラ・ルネッサンス カンボジア事務所所長 江角 泰
いつもテラ・ルネッサンスの活動をご支援くださり、ありがとうございます。テラ・ルネッサンスでは、これまで、カンボジア内戦終結後に残された地雷や不発弾の除去支援をしながら、地雷埋設地域で生活する最脆弱世帯の自立支援をしてきました。しかし、今回のカンボジアとタイの国境紛争の激化によって、これまで実施してきた自立支援を停止しなければならず、さらに最も脆弱な人々が、大きな被害や影響を受けていることは、残念でなりません。国境地域には、逃げたくても逃げる先のあてもなく、村に仕方無く滞在している村人たちは、政府や民間からの支援も受けにくい状態にあります。こうした取り残された人々に、テラ・ルネッサンスでは、緊急の支援をしていきたいと思います。




これまでの経緯と活動について

◯タイ=カンボジア国境における武力衝突の激化と職員の退避
タイ=カンボジア国境で7月24日に発生した両国の武力衝突が激化。テラ・ルネッサンスは26日に国境近くのサムロート郡にある当会の事務所を閉鎖し、スタッフは安全確保のために同郡からバッタンバン市内に退避しました。スタッフの安全を最優先に考えると同時に、28日には提携団体職員および支援対象者の安否確認を行いました。

◯国境付近の脆弱層への緊急食糧援助の実施
武力衝突がカンボジア西部にも広がり、これまで実施してきた自立支援は、一時停止せざるをえません。しかし、国境地帯で孤立した最脆弱層の人々は、日雇いなどの仕事もできなくなり、食べ物も手に入らない状況でした。そこでテラ・ルネッサンスは7月28日に、バッタンバン州カムリエン郡プレア・プット村の最脆弱層26世帯に、1世帯あたり50キロ分、合計1.3トンの米を緊急で配布しました。

◯今後の活動予定
現地のニーズ調査を進めており、引き続き事態を注視しながら活動方針を策定してまいります。直近では、これまでに支援をしてきたロカブッス村、サムロート郡、︎プレア・プット村の最脆弱世帯へ、さらにお米の支援を行っていく予定です。

◯これまでのテラ・ルネッサンスの取り組み
これまでテラ・ルネッサンスは、タイ=カンボジア国境に接するバッタンバン州カムリエン郡とサムロート郡で、地雷被害者や貧困層の人々を対象とした生計向上支援を進めてまいりました。2016年からは家畜飼育支援を始め、2025年3月末時点で、カムリエン郡では78世帯が家畜飼育をしています。さらに2023年1月からは、タイ=カンボジア国境に近いサムロート郡で、現地農協が自律的な運営をできるようサポートすることで、地雷被害者や貧しい人々など、特に支援が必要な40世帯に家畜支援制度を通じた生活向上支援を行ってきました。


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支援により設置したブランコで遊ぶ子どもたち
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村ではヤギ飼育支援も行い自立をサポートしてきた

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教育支援で授業を受ける、幼稚園の子どもたち
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国境紛争により地域経済が止まり、食べられる果実を探しにいく大人と子どもたち


テラ・ルネッサンスは、これからもスタッフの安全を第一に、紛争下に生きる人々に「平和の種」を育むための支援を続けていきます。
■ この件に関するお問い合わせ(取材)について
認定NPO法人テラ・ルネッサンス
電 話:075-741-8786
問い合わせフォーム:https://forms.gle/1pXJTLAaGfNeoSA46


[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/29166/194/29166-194-0c93ff414620e68e14a032c5ef433638-2000x445.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]認定NPO法人テラ・ルネッサンス
「すべての生命が安心して生活できる社会の実現」を目的に、2001年に鬼丸昌也によって設立。現在では、カンボジア、ラオスでの地雷や不発弾処理支援、地雷埋設地域の生活再建支援、ウガンダ、コンゴ、ブルンジでの元子ども兵の社会復帰支援を実施。また、日本国内では、平和教育(学校や企業向けの研修)や、岩手県大槌町で大槌刺し子を運営。2022年にはハンガリー、ウクライナにおける避難民への支援を開始。主な受賞歴:地球市民賞(独立行政法人国際交流基金)、社会貢献者表彰(公益財団法人社会貢献支援財団)、日経ソーシャルイニシアチブ国際 部門賞ファイナリスト(日本経済新聞社)、 第4回ジャパンSDGsアワード 副本部長(外務大臣)賞(外務省)、第52回毎日社会福祉顕彰(毎日新聞東京・大阪・西部社会事業団)、第1回SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞「平和の部」(公益財団法人岩佐教育文化財団)、第18回西日本国際財団アジア未来大賞(公益財団法人西日本国際財団)、第10回エクセレントNPO課題解決力賞(エクセレントNPOを目指そう市民会議)、ほか多数。国連経済社会理事会特殊協議資格NGO。

名称:特定非営利活動法人テラ・ルネッサンス
所在地:京都府京都市下京区五条高倉角堺町21番地jimukinoueda bldg. 403号室
URL:https://www.terra-r.jp
理事長:吉田 真衣
設立:2001年10月31日(2014年5月30日より認定NPO法人)
事業内容:『地雷』『小型武器』『子ども兵』の課題に対するアジア・アフリカでの支援活動、および国内での『平和教育』を中心とした啓発活動 など

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