富士通、量子シミュレータでアプリケーション開発を競う「Quantum Simulator Challenge」で、量子技術実用化に向けた取り組みを加速
配信日時: 2025-03-28 15:00:00
TOKYO, Mar 28, 2025 - ( JCN Newswire ) - 当社は、世界最大クラス(注1)の40量子ビットの量子コンピュータシミュレータ(以下、量子シミュレータ)を活用し、2024年7月から11月まで実施した量子アプリケーション開発の成果を競うコンテスト「Quantum Simulator Challenge 2024」の受賞上位3チームを決定し、2025年3月28日(金曜日)にFujitsu Uvance Kawasaki Tower(川崎市幸区)で開催する量子コミュニティ向けのイベント「Fujitsu Quantum Day 2025 Japan」で受賞式を行います。
2023年に初開催し2回目となる今回は、スタートアップや大学を中心に13の国や地域から46チームが参加し、量子シミュレータを用いたアプリケーション開発の成果を、賞金総額10万米ドル(日本円で約1,500万円(1米ドル=約150円で換算))を懸けて競いました。コンテスト期間中の全参加者の量子シミュレータ使用は、累計でジョブの実行回数2,282回、稼働時間1万4,500時間に及びました。その結果、独自性と有用性が評価され、オランダのデルフト工科大学のチームによる「富士通の量子シミュレータを用いた、工場における作業時間配分の最適化」の取り組みが1位を獲得しました。
なお本コンテストでは、当社の最新の独自技術で、大規模な計算の効率化を可能にする決定グラフ型量子シミュレータ(Quantum Decision Diagram)(以下、QDD技術)(注2)と、量子化学計算アルゴリズムである変分量子固有値ソルバー(Variational Quantum Eigensolver)を高速化する技術(以下、VQE高速化技術)(注3)を、量子シミュレータに新たに実装しました。QDD技術は、一般的な状態ベクトル型(注4)と呼ばれる量子シミュレータの方式に比べ、素因数分解を解くショアのアルゴリズム(注5)やデータベースの中から指定された値を検索する探索問題を解くためのグローバーのアルゴリズム(注6)におけるメモリ効率や処理速度の向上を実現する量子シミュレータの技術です。また当社が2024年2月に開発したVQE高速化技術は、物質のエネルギーを求める量子アルゴリズムであるVQEを分散処理することで分子のエネルギー計算を最大200倍高速化する技術です。コンテスト期間中には、多くの参加者がこれらの最新技術を試用し、フィードバックが行われました。
当社は今後も、量子コンピューティング分野におけるコミュニティとの連携を積極的に推進し、量子コンピューティング技術の実用化に向けた研究開発を主導していきます。
URL https://pr.fujitsu.com/jp/news/2025/03/28.html
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