Bentley Systems: オープンデータエコシステムによりインフラストラクチャエンジニアリングの進化を促進
配信日時: 2024-10-12 05:11:00
Bentley、「Year in Infrastructure」カンファレンスでインフラストラクチャのレジリエンスと持続可能性を向上させるうえでのオープンデータエコシステムの価値を強調
(バンクーバー)- (ビジネスワイヤ) -- (Bentley Systemsが開催するYear in Infrastructure 2024にて) — インフラストラクチャエンジニアリングソフトウェア企業であるBentley Systems, Incorporated(Nasdaq: BSY)は、同社が開催する年次カンファレンスである「Year in Infrastructure」で、インフラストラクチャエンジニアリングを進化させるオープンデータエコシステムに関するビジョンを発表しました。このイベントの期間中、Bentleyの経営陣は全世界のエンジニアリング企業や建設企業、インフラストラクチャ事業者の代表者とともに、インフラストラクチャ業界のプロフェッショナルがどのようにプロジェクト実施と資産パフォーマンスを向上させることができるかについて活発に議論しました。
本プレスリリースではマルチメディアを使用しています。リリースの全文はこちらをご覧ください。:https://www.businesswire.com/news/home/20241009372967/ja/
Cesiumの技術を利用し、フォトリアリスティックなGoogle 3D Tilesへのアクセスを可能にする、iTwinを活用したオープンデータエコシステムの例。(写真: Bentley Systems)
BentleyのCEOであるNicholas Cuminsは、基調講演で次のように述べています。「インフラストラクチャエンジニアリングの未来には大きな可能性があります。インフラストラクチャエンジニアリングは柔軟で、協働的であり、安全に共有できるデータを基盤としています。Bentleyはこの分野の進歩をリードしており、変化を続ける業界のニーズに対応できるアプリケーション、プラットフォーム、ソリューションを常にご提供できるよう尽力しています」
Cuminsの説明によると、データが個々の専有システムごとの制約を受けるサイロ状態での業務運営は、今日のインフラストラクチャ業界ではもはや許容されません。電力グリッドの拡大、輸送システムのモダナイゼーション、持続可能な開発目標の達成に向けた既存資産の刷新などをはじめとする、インフラストラクチャに関するグローバルな課題を解決するには、安全なデータフローが必須です。
オープンデータエコシステム
インフラストラクチャに関するプロジェクトは複雑であり、複数の組織、チーム、専門分野、利害関係者が関与します。そのためインフラストラクチャ企業は、多様なツールやプラットフォームにわたる統合と相互運用性をもたらす、データ活用のためのオープンエコシステムを必要としています。
他のベンダーのモデルの編集にも対応した、インフラストラクチャのモデリングとシミュレーションのための製品であるBentley Open Applicationsをはじめ、Bentleyはこの10年間、インフラストラクチャに特化した強力なオープンソースのスキーマを開発してきました。BentleyのBase Infrastructure Schemaは、複数のプラットフォームをまたいでデータのクエリ、解析、再利用ができるようにデータを構成および整理します。これにより、インフラストラクチャに携わる担当者や企業は自組織のデータを最大限に活用できます。
「Bentleyは、オープンソースとは単なる機能のことではないと考えています」とCuminsは語ります。「それは、業界全体をともに前進させることを目指す発想なのです。当社は長年にわたり、お客様が技術の導入をゼロから始める必要がなくなるよう、オープンソースフレームワークの改良に取り組んできました。成熟と充実のレベルに到達した当社の成果を、多くの皆様にご利用いただきたいと思います」
地理空間機能の強化
オープンソースエコシステムがもたらす価値は、Year in Infrastructureで発表されたBentleyとGoogleのパートナーシップに反映されています。両社の提携は、Googleが持つ広範かつ詳細な地理空間データとBentleyのインフラストラクチャエンジニアリングソフトウェアの力の融合を目指すものです。
「このGoogleのデータを、インフラストラクチャエンジニアリングにおけるBentleyの専門知識と組み合わせることで、データがシームレスにやり取りされるエコシステムが生まれます。ユーザーは、地理空間情報に関する極めて包括的で実用的なインサイトを取得できるようになります」とCuminsは述べています。
このパートナーシップにおいて重要な存在となっているのが、Bentleyが最近買収したCesiumです。Cesiumは、高性能な3D地理空間アプリケーションを作成するための基盤となるオープンプラットフォームを提供しており、Cesiumが開発したオープンスタンダードである3D TilesはGoogleにも利用されています。Cesiumの3D地理空間データとBentleyのiTwinプラットフォームを連携させることで、利用者は自組織の資産を、既存のものも計画段階のものも含め、実世界の完全なコンテキストのもとで視覚化できます。
この技術は、英国で現在進行中の高速鉄道HS2の建設において採用されています。コミュニティおよび利害関係者をサポートするために、BBV(Balfour Beatty Vinci共同事業体)は、Bentleyのインフラストラクチャ向けデジタルツインソリューションであるiTwinプラットフォームを利用する社内アプリケーションを開発しました。このアプリケーションでは、複数のエンジニアリングモデルを同時にストリーミングできるほか、あらゆる資産へのアクセス、画像の生成、フライスルービデオの表示などを迅速に行えます。CesiumとともにGoogle 3D Tilesを活用することで、有用な地理空間のコンテキストが得られるため、ナビゲーションが容易になり、デジタルツインの有効性が高まります。
AIによるパラダイムシフト
オープンデータエコシステムによりデータへのアクセス性は向上しますが、その対象の一つであるAIについて、Cuminsはインフラストラクチャ業界にとっての「パラダイムシフト」であると述べています。インフラストラクチャ業界では設計、建設、運用のプロセスで膨大な量のデータが生成されますが、AIによってインフラストラクチャデータを解析することで、より高度なインサイトが得られます。
たとえば、BentleyのデジタルツインソリューションはAIを活用してインフラストラクチャ運用を向上させ、エンジニアによる資産の監視、管理、最適化を可能にします。AIエージェントがデジタルツインを解析して保守上の問題を特定し、予防的措置を推奨するため、コスト増につながる故障や安全上の問題を防止できます。
Cuminsの説明によると、AIがもたらす可能性はこれに留まらず、インフラストラクチャのライフサイクルにおける設計のフェーズにも及びます。インフラストラクチャ企業ではAIを活用して自組織のデータを再利用することで、文書作成や注釈などの反復的なタスクを自動化して、エンジニアをより高価値を生む活動に注力させることができます。Year in Infrastructureで、BentleyはOpenSite+を発表しました。この製品は土木用地設計用の新しいエンジニアリングアプリケーションであり、これまでにないレベルの生産性と正確性をもたらす設計支援機能などの生成AI機能を備えています。
「結局のところ、AIの真の力は、成果を向上させる実力によって評価されるのです。つまり、より持続可能な設計、より迅速で安全な建設、より信頼性の高いインフラストラクチャシステムを実現できるかどうかです。未来に目を向ければ、AIの可能性はまさに無限と言えるでしょう」とCuminsは語ります。
Bentley Asset Analytics
オープンデータとAIを組み合わせることで、資産パフォーマンスを向上させることができます。現在から2030年にかけて使用されるインフラストラクチャの95%超はすでに現存しています。そのため、それらを運用および管理する事業者は、既存のインフラストラクチャのレジリエンスと効率性を維持し、現在および将来の需要に耐え得る状態に保ち続ける必要があります。
この課題に取り組むためのソリューションとしてCuminsが発表したのが、既存の製品やソリューションへの最新のイノベーションの導入や買収に伴う統合を可能にする新しいポートフォリオである、Bentley Asset Analyticsです。Bentley Asset Analyticsを利用すると、AIを活用して既存のインフラストラクチャ資産の状態に関するインサイトの生成が可能になるとともに、コスト増の原因となる手作業のプロセスが不要になります。
このポートフォリオを構成するのは、道路の保守や資産インベントリに関するタスクをクラウドソースの画像とAIによって自動化するBlyncsyや、電気通信タワーのライフサイクルの全ステージをドローンで撮影した画像、その他のデータソース、AIを活用して自動化するOpenTower iQなどの製品です。Bentleyは、幅広いクラスの資産をカバーし、IoTセンサーやドローンなどの多彩なデータ取得技術を組み合わせることで、インフラストラクチャ事業者のニーズに応えるソリューションを構築することを目指しています。
「当社はこのソリューションを介した提携のご提案の対象を、エンジニアリング企業にも広げています。当社はエンジニアリング企業の皆様を、資産運用に関する各社の専門知識をより拡張していただけるように支援いたします。AIを活用した資産解析の可能性を実現するには、当社とお客様の緊密な連携が必要であることを強く認識しています」とCuminsは説明します。
今後の展望
Year in Infrastructureカンファレンスに先立ち、Bentleyは同年9月に創立40周年を迎えたばかりです。Cuminsはこの節目にあたり、今後10年におけるインフラストラクチャエンジニアリングの展望について省察したとして、次のように語ります。
「これからも進歩を続け、今後40年間に予想されるパラダイムシフトを乗り切るための鍵となるのは、データの価値を最大限に引き出すことです。制約に縛られてはいけません。常にコントロールを維持することが肝要です」とCuminsは述べています。「今この時代のパラダイムシフトであるAIを躊躇なく活用し、人間が構築した世界と自然環境の両方を守るうえでの成果の向上に尽力しましょう」
「私たちはパートナーとの強固な連携のもと、未来のための基礎となる事業に取り組んでいます。それは、オープンデータエコシステムとAIをシームレスに機能させて、将来の世代のために、より持続可能でレジリエンスに優れたインフラストラクチャを、そして人々のより幸福な暮らしを築くための取り組みです」
###
Bentley Systemsについて
Bentley Systems(Nasdaq: BSY)は、インフラストラクチャエンジニアリングソフトウェア企業です。世界経済と環境の両方を維持しつつ、世界のインフラを前進させる革新的なソフトウェアを提供しています。業界をリードするBentleyのソフトウェアソリューションは、専門家やあらゆる規模の組織によって、道路・橋梁、鉄道・輸送、上下水道、公共事業や公益事業、建物やキャンパス、鉱業、産業施設の設計、建設、運用に活用されています。インフラストラクチャデジタルツイン向けのiTwinプラットフォームを搭載した当社の製品には、モデリングとシミュレーション用のMicroStationおよびBentley Openアプリケーション、ジオプロフェッショナル向けのSeequentのソフトウェア、プロジェクトデリバリ向けのProjectWise、建設管理向けのSYNCHRO、資産運用向けのAssetWiseを網羅するBentley Infrastructure Cloudが含まれます。 Bentley Systemsの5,200 名の社員は、194か国で年間10億ドル以上の収益を生み出しています。
© 2024 Bentley Systems, Incorporated.Bentley、Bentleyのロゴ、Bentley iTwin、Bentley Open、Blyncsy、OpenSite、OpenTowerは、Bentley Systems, Incorporatedまたはその直接あるいは間接の完全所有子会社のいずれかの登録商標、未登録商標、または商標です。
businesswire.comでソースバージョンを見る:https://www.businesswire.com/news/home/20241009372967/ja/
連絡先
詳細については、以下にお問い合わせください。
報道機関向け窓口: Chris Phillips、PR@news.bentley.com
投資家向け広報: Eric Boyer、ir@bentley.com
プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ
スポンサードリンク
「Bentley Systems, Incorporated」のプレスリリース
スポンサードリンク
最新のプレスリリース
- 【1960年創業 老舗キムチ専門店 第一物産】キムチソムリエからのクリスマスプレゼント「この冬限定」おすすめセットついに発売!12/22 02:45
- 生と死のドラマ「聴けない夜は亡い」(福山リョウコ)がヤングアニマルWebにて最新4巻発売記念大量無料!!12/22 02:45
- テレビ大阪人気番組「大阪おっさんぽ」が「バルチカ03」とコラボ!参加条件はハシゴ酒…おっさんが喜ぶ!?プレゼントキャンペーン実施12/22 01:45
- 2025年度の役員体制に関するお知らせ12/21 18:45
- BOSS ストア 心斎橋 リニューアルオープン12/21 18:45
- 最新のプレスリリースをもっと見る