2024年第2四半期スマートフォングローバル市場におけるスマートフォンベストセラー10機種を発表
配信日時: 2024-09-04 09:00:00
カウンターポイント・リサーチ・エイチ・ケー (英文名: Counterpoint Research HK 以下、カウンターポイント社)は、2024年第2四半期スマートフォングローバル市場におけるスマートフォンベストセラー10機種の中でAppleとSamsungが9機種ランクインしたという調査結果を含むGlobal Monthly Handset Model Sales Trackerによる最新調査を発表致しました。
2024年第2四半期スマートフォングローバル市場におけるスマートフォンベストセラー10機種の中で、AppleとSamsungで9機種ランクインしました。それでも、AppleとSamsungの2社のみでトップ10を独占した昨年の第2四半期と比較してランクイン機種数は1機種減りました。Samsungがランキングから1機種を落とし、代わりにXiaomiの1機種がランクインしました。これにより、2四半期続いていたAppleとSamsungの独占状態が崩れたことになります。Appleがランクインさせたのは、これまでと変わらず、iPhoneの4機種ですが順位は下がり気味です。2023年第2四半期には、iPhone 14シリーズとiPhone 13が1位から4位までを独占していました。しかし、この四半期は、iPhone 15、iPhone 15 Pro Max、それにiPhone 15 Proが3位までを占めた一方で、iPhone 14は6位に後退しています。
図: スマートフォングローバル市場におけるベストセラートップ10機種シェア率・2024年第2四半期と2023年第2四半期の比較
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3Nzc0NSMzNDI5ODUjNzc3NDVfSHlPT2R3RlNpUy5wbmc.png ]
出典: カウンターポイント社Global Monthly Handset Model Sales (Sell-through) Tracker, June2024
※市場シェアの数値のみ
※卸価格600米ドル以上のみの機種を高価格帯機種として取り扱う
売上高でみると、トップ10機種におけるAppleのシェアは2024年第2四半期に前年同期比で減少しています。その中で、同社におけるProシリーズの売上比率は増えており、旧世代iPhoneのランキングが下がったことと合わせてハイエンド機種への需要のシフトが見て取れます。
高価格帯機種指向のトレンドがあるといいながら、SamsungのGalaxy S24 Ultraが2024年第2四半期には9位で、S23 Ultraが昨年同時期に8位だったことと比較して順位を下げていることは矛盾しているように見えます。しかし、これには発売時期の影響が絡んでおり、このフラグシップ機種の発売が今年は早かったため、売上の一部が第1四半期に前倒しになったことが要因となっています。SamsungのスマートフォンでランキングトップはGalaxy A15 5Gで、これに同じ機種の4G版が続きます。効率の良いマルチタスクを提供するA15シリーズは、中価格帯機種の下側のセグメントでは人気の機種になっています。Samsungがランクインさせた機種の残りの内、2機種はやはりAシリーズです。まずGalaxy A55 5Gは中価格帯機種の上側のセグメントの機種で、セキュリティ機能に特徴があり、第7位になりました。また、低価格帯機種であるGalaxyA05は第10位になりました。
Xiaomiが、他社では唯一ランクインし、Redmi 13C 4Gが第8位という結果になりました。前身機種であるRedmi 12Cもトップ10に過去ランキングに入ったことがあります。Redmiは従来から強かったアジア、中東・アフリカ(MEA)、カリブ・中南米(CALA)に加え、西欧を中心とする欧州十数か国やオーストラリアでも販売されるようになりました。そのCシリーズはRedmiのエントリーモデルであるAシリーズに対するアップグレード版の位置付けとなります。
全体で見ると、2024年第2四半期のトップ10の内、高価格帯機種の数は5機種であり、2023年第2四半期から変化はないものの、スマートフォングローバル市場における高価格帯機種の売上高シェアは1.5%低下しています。これは、S24 Ultraの発売が早かったこと、そして、iPhone 15シリーズが中国で苦戦していることによる影響ですが、必ずしも大きなトレンドを反映したものではありません。実際に、中国市場でAppleが失ったシェアはHuaweiの高価格帯機種に置き換わっています。また、生成AIを搭載したスマートフォンは、特にiPhone 16の発売も影響して、今年はその台数が増えると考えられます。従って、高価格帯機種指向のトレンドは今後も長期的に続くものと考えられます。
本プレスリリースに関する詳細並びに情報は、こちらからご覧いただけます。
https://www.counterpointresearch.com/research_portal/handset-sales-by-model-january-2023-may-2024/
今回の発表は、チャネル情報、POSデータ、ディストリビューターアンケート調査、公開データなどボトムアップデータソースとトップダウンリサーチの組み合わせによるカウンターポイント社独自の調査方法で実施したものです。 (調査時期:2024年4月1日~2024年6月30日)
【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Research HKはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/
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