ごみ処理施設の基幹改良工事を受注(東京・新江東清掃工場)
配信日時: 2024-07-12 10:10:00
株式会社タクマ(本社:兵庫県尼崎市、社長:南條博昭)は、このほど東京二十三区清掃一部事務組合から、新江東清掃工場(東京都江東区)の基幹的設備改良工事(以下「本基幹改良工事」)を受注しました。プラント設備の大規模な更新により、ごみ処理施設の長寿命化を実現するとともに、施設から排出されるCO₂を現状比で6%以上削減します。
画像 : https://newscast.jp/attachments/nVOrnNZEm2LQ1wbTGkSL.jpg
新江東清掃工場
社会的背景
国内で稼働している約1,000のごみ処理施設※1のうち、約8割が稼働後15年以上を経過しています。これを受け、ライフサイクルコスト※2低減の観点から、耐用年数の長い建屋は維持したまま老朽化した設備を更新・改良することで機能の回復と施設の長寿命化を図るとともに、省エネ技術の導入によりCO₂排出量を削減する基幹改良工事の手法が環境省から推奨※3されており、導入する自治体も増加しています。
本基幹改良工事の概要
新江東清掃工場は1998年9月に竣工した国内最大級のごみ処理施設です。稼働から25年以上が経過していることから、本基幹改良工事では焼却炉(乾燥ストーカ)や集じん設備の部分更新など通常の定期点検では実施が困難な作業を実施し、竣工後に約10年間の安定稼働を継続する計画です。また、蒸気タービンの部分更新による発電効率の向上や、施設内の電力使用量抑制により、CO₂の排出量を現状比で6%以上削減できる見込みです。
今後の当社の取り組みについて
当社は、ごみ処理施設で国内外約370件の建設実績と多数の運営実績に基づく高度な熱利用技術や省エネ技術を有しており、お客様の様々なニーズに応じて最適なサービスを提供しています。今後もプラントの新設や基幹改良工事、また地域に寄り添った施設運営などを通じて安心・安全なごみ処理に寄与するとともに、ESG課題※4で掲げる気候変動対策への貢献、資源・環境保全を図り、持続可能な社会の形成に取り組んでまいります。
※1: 令和6年3月28日付 環境省「一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和4年度)について」
※2: 施設の建設から稼働、廃止までに費やされる生涯費用の総計のこと
※3: 令和3年3月改定 環境省「廃棄物処理施設長寿命化総合計画作成の手引き(ごみ焼却施設編)」
※4: 当社のESGへの取り組みについて https://www.takuma.co.jp/esg/
事業の概要
発注者
東京二十三区清掃一部事務組合
受注者
株式会社タクマ
工事名
新江東清掃工場延命化に伴うプラント設備更新工事
建設場所
東京都江東区夢の島三丁目1番1号
施設概要
・処理能力:1,800t/日(600t/日×3炉)
・処理方式:ストーカ式
主な改良内容
・焼却炉(乾燥ストーカ)、集じん設備等の部分更新
・廃棄物発電に用いる蒸気タービンの部分更新、発電機の更新 など
契約金額
250億円(消費税抜き)
契約工期
2024年6月~2029年1月
詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
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