エナジー・ボールトとスキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル(SOM)は、建築設計とエネルギー貯蔵を統合すべく、重力式エネルギー貯蔵に関する独占的なグローバルパートナーシップ締結を発表

プレスリリース発表元企業:Energy Vault Holdings, Inc.

配信日時: 2024-05-31 23:48:00

エナジー・ボールトとスキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル(SOM)は、建築設計とエネルギー貯蔵を統合すべく、重力式エネルギー貯蔵に関する独占的なグローバルパートナーシップ締結を発表

エナジー・ボールトは、大手建築設計事務所であるSOMと提携し、カーボンペイバックタイムの短縮を実現すべく、今回初めて持続可能なビル建築の未来をデザインします。エナジー・ボールトはこのほど、EVu™、EVc™、EVy™、EV0™などの次世代 G-VAULT ™重力式エネルギー貯蔵ソリューションを発表しています。

(カリフォルニア州ウェストレイクビレッジ&ニューヨーク)- (ビジネスワイヤ) -- 持続可能なグリッドスケールエネルギー貯蔵ソリューションをリードする企業であるエナジー・ボールト・ホールディングス(NYSE:NRGV)(以下「エナジー・ボールト」 )と、大手建築設計事務所であるスキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル(SOM)は、重力式エネルギー貯蔵に関する独占的なグローバルパートナーシップを締結したと発表しました。

本プレスリリースではマルチメディアを使用しています。リリースの全文はこちらをご覧ください。:https://www.businesswire.com/news/home/20240530220159/ja/

EVu is a superstructure tower design, which improves unit economics and enables GESS integration into tall buildings through the use of a hollowed structure with heights over 300 meters, and up to 1,000 meters tall. These structures will have the capacity to reach multi-GWh of gravity-based energy storage to power not only the building itself but also adjacent  buildings’ energy needs. This innovative design which integrates leading GESS technology within superstructure building design and engineering will, for the first time in building construction and operation history, enable a carbon payback within accelerated timeframes of 3-4 years. (Photo: Business Wire)EVu is a superstructure tower design, which improves unit economics and enables GESS integration into tall buildings through the use of a hollowed structure with heights over 300 meters, and up to 1,000 meters tall. These structures will have the capacity to reach multi-GWh of gravity-based energy storage to power not only the building itself but also adjacent buildings’ energy needs. This innovative design which integrates leading GESS technology within superstructure building design and engineering will, for the first time in building construction and operation history, enable a carbon payback within accelerated timeframes of 3-4 years. (Photo: Business Wire)

SOMはブルジュ・ハリファ、天津CTF金融センター、ウィリス・タワー、ワン・ワールド・トレード・センターなど、世界で最も有名な建築物の設計を数多く手がけており、その建築、技術、構造に関するイノベーションは広く評価され、1世紀近くにわたり世界中の高層ビル建築を推進してきました。

今回の戦略的パートナーシップの一環として、SOMはエナジー・ボールトの重力式エネルギー貯蔵システム(GESS)の次世代固定フレームと展開型構造物における建築および構造設計を独占的に担うことになります。重力エネルギー貯蔵技術を都市環境における高層ビルや自然環境における展開構造物に導入することで、持続可能性の最大化、カーボンペイバックタイムの短縮、均等化発電コストの低減を実現します。エナジー・ボールトは、再生可能エネルギー導入において世界的に重要な役割を担っているGESS技術の構造、建築、経済性を最適化すべく、この12ヶ月間でSOMとの提携を開始しています。

G-VAULT™は、エナジー・ボールトの重力を利用したソリューションであり、長い歴史を持つエネルギー貯蔵に関する方針、最新のエンジニアリング、AI対応ソフトウェア・オーケストレーション・プラットフォーム、最先端の材料工学を組み合わせることで、長時間のエネルギー貯蔵を実現しています。G-VAULT製品は、電力とエネルギーを切り離すことで、お客様が最適なエネルギー貯蔵システムを柔軟に設計できるようにするとともに、他の機械式または熱力学式エネルギー貯蔵システムと比べて、往復効率でトップクラスの性能を保っています。その結果、エネルギー貯蔵媒体を劣化させることなく、電力供給をシフトさせるために設計された、柔軟かつ低コストで、耐用年数35年(またはそれ以上)を誇るインフラ資産が実現しました。廃棄物を統合して再利用できる環境に優しい素材を活用したエナジー・ボールトの重力式エネルギー貯蔵技術により、循環型経済への移行を促進し、お客様の世界的なクリーンエネルギー移行を加速させます。

これまでのところ、エナジー・ボールトのG-VAULT製品スイートは、主に当社のEVx™プラットフォームに焦点を当てています。EVxプラットフォームは当初からグリッド接続(5MW)された状態でスイスで試験を行っており、数GWhのストレージ容量まで拡張可能な高度にスケーラブルでモジュール化されたアーキテクチャを特徴としています。EVxは現在、中国(3.7GWhのプロジェクトが発表済み)、エジプト、ギリシャ、南部アフリカ開発共同体(加盟16カ国)でライセンス契約を通じて開発・導入が進められています。このパートナーシップを通じて、エナジー・ボールトとSOMは、EVu™、EVc™、EVy™、EV0™など、経済性、エネルギー密度、持続可能性の向上に焦点を当てたG-VAULT GESSソリューションの新しいプラットフォームを設計しています。

EVu は上部構造物の建築設計であり、ユニット・エコノミクスを向上させ、高さ300メートル以上、最大1,000メートルにおよぶ中空構造を通じて、高層ビルへのGESS導入を実現しています。これらの構造物は、数GWhの重力を利用したエネルギー貯蔵が可能であり、ビル自体に電力を供給するだけでなく、隣接するビルのエネルギー需要に応えることもできます。上部構造物の建築設計とエンジニアリングに最先端のGESS技術を統合したこの革新的なデザインは、これまでのビルの建設運営では成し得なかった、3〜4年という短い期間内での炭素回収を可能にします。EVc は、水力をベースとするモジュール式システムを用いることにより、高層建築物内における大規模な揚水式エネルギー貯蔵システムの展開を初めて実現しています。EVcは主に独立型のGESSとなりますが、EVu設計の根幹を成す高層ビルにも組み込むことが可能です。EVcの円筒形は、風や地震などの環境要因に耐えられるよう最適化されたデザインとなります。EVy は、エナジー・ボールトのコア技術である重力技術をもとから存在している斜面や地形に適用することで、環境への影響を最小限に抑えながらエネルギーを貯蔵するものです。人工構造物の必要性を減らし、固定フレーム構造の建設をなくすことにより、資本的支出を超低コストに抑えることができます。EV0 により、これまでの揚水式貯蔵における技術的・経済的な恩恵をすべて享受しつつ、コンクリート生産や野生生物の生態系を乱すことによる悪影響を排除することが可能となります。この革新的な「モジュール式揚水発電」システムは、既存の揚水発電システムで実績のあるポンプタービンと水圧管の設計を活かしながら、ユニークで低コストの布製容器( 「ウォーターツリー」 )を活用して、迅速に展開できるように事前に組み立てられたモジュールに水を貯蔵します。「世界有数の建築物の開発において比類なき実績を持つスキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリルと、独占的なグローバルパートナーシップを結ぶことができとても嬉しく思います」と、エナジー・ボールトの会長兼最高経営責任者(CEO)のRobert Piconiは述べています。「SOMとの戦略的パートナーシップにより、エナジー・ボールトは建築設計とエネルギー効率における持続可能性の未来に焦点を当て、数十億ドル規模の新たな市場セグメントを切り開きます。当社の最先端の重力式エネルギー貯蔵技術と、世界で最も著名なエンジニアリング、設計、建築を手掛ける事務所のグローバルな実績と専門知識を組み合わせることで、建造物の建設と運営におけるカーボンペイバックタイムの短縮に向けたプラットフォームを今回初めて提供します。」

このパートナーシップは、SOMのパートナーであるアダム・セメル氏とスコット・ダンカン氏、そして構造エンジニアのビル・ベイカー氏が主導しています。世界有数の構造エンジニアとして広く知られるベイカー氏は、828メートルの高さを誇るブルジュ・ハリファやアーティストのジャネット・エシェルマンのネットを用いたインスタレーション作品といった、構造に関する複雑な課題に対しエレガントなソリューションを生み出すことにそのキャリアを費やしてきました。建築家のセメル氏とダンカン氏は、中国全土の複合用途型超高層タワー、タイの歴史上最大の民間開発、50億ドルの電気自動車製造キャンパスなど、SOMの最近ないし今後のプロジェクトのなかでも、最もインパクトのあるプロジェクトを数多く手がけています。

「創業以来、SOMは建築とエンジニアリングの可能性に挑戦し、都市とコミュニティに対して建築物が果たす役割を変革してきました」と、セメル氏は述べています。「エナジー・ボールトとのパートナーシップは、化石燃料からの脱却を促すだけでなく、再生可能エネルギーを用いた建築により、私たちが共有する自然景観や都市環境をどのように向上させることができるか、一緒に模索することを約束するものです。変革をもたらす技術を持つエナジー・ボールトと、このユニークでグローバルなパートナーシップを開始できることを非常に嬉しく思います。」

エナジー・ボールトとの提携は、SOMがこれまで培ってきた持続可能性におけるイノベーションを拡大するものです。そしてそれは個々の建築物にとどまらず、研究、素材開発、カーボンニュートラル企業としての業界リーダーシップにまで及びます。最近の事例としては、国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)で発表された炭素を吸収するアーバンセコイア、プロメテウス・マテリアルズとの提携によるバイオベースのカーボンニュートラルな代替コンクリートの開発、建物やポートフォリオの全ライフサイクルにおける炭素排出量を評価する新しいスタンドアローンサービスなどが挙げられます。

エナジー・ボールトのGESSの展開に関するポートフォリオの成長は、最近のアフリカとアジア市場へ進出からも明らかです。エナジー・ボールトは2023年に、世界最大のエネルギー貯蔵市場である中国で、世界初のEVx™重力式貯蔵システムの試運転を開始したことを発表しています。また、エナジー・ボールトは最近、2022年初頭に発表されたライセンス契約とロイヤリティ契約を通じて、中国で368MWhのEVx™ GESSを3つ追加導入することを発表しており、中国のプロジェクトはすでに発表しているだけで合計3.7GWhとなっています。また、エナジー・ボールトは今年の初めに、南アフリカのグリッドパートナーとの間で、16カ国の南部アフリカ開発共同体(SADC)地域をカバーする重力技術ポートフォリオの新たなライセンス契約およびロイヤルティ契約を発表しています。この10年間にわたる契約は、数GWhの長期にわたるエナジー・ボールトGESSの展開をもたらし、2035年までに25GW/125GWhと推定されるSADC地域のエネルギー貯蔵需要に対応することが期待されています。

エナジー・ボールトについて

エナジー・ボールト(Energy Vault®)は、持続可能なエネルギー貯蔵に対する世界のアプローチを変革すべく設計された、実用規模の蓄電ソリューションを開発・展開しています。当社の包括的な製品には、専売の重力式蓄電、バッテリー蓄電、グリーン水素蓄電技術などがあります。どの貯蔵ソリューションも、ハードウェア技術に依存しないエネルギー管理システム・ソフトウエアと統合プラットフォームによってサポートされています。業界唯一の要素としては、エナジー・ボールトの革新的な技術ポートフォリオは、カスタマイズされた短期・長期の蓄電ソリューションを提供し、電力会社、独立系発電事業者、大規模な産業用エネルギーユーザーが電力の信頼性を損なうことなく、平準化エネルギーコストを大幅に削減できるよう支援することが挙げられます。エナジー・ボールトが提供するEVx™重力蓄電技術は、廃棄物を統合して再利用することができる環境に優しい材料を使用し、循環型経済への移行を促進し、お客様の世界的なクリーンエネルギーへの移行を加速します。詳しくは、 www.energyvault.comをご覧ください。

スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリルについて

スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル(SOM)は、建築家、デザイナー、エンジニア、プランナーからなる世界的な集団であり、世界で最も技術的・環境的に先進的な建築物や重要な公共スペースのいくつかを手がけています。世界有数の高層建築から新素材のイノベーションまで、SOMの設計は私たちの生活や仕事のスタイルの変化を先取りしています。SOMの持続可能性へのコミットメントは、当社の業界をリードするカーボンニュートラルの取り組みだけでなく、このほど発表されたガバナーズ島のニューヨーク気候取引所キャンパスから、シカゴ建築ビエンナーレで発表されたネットゼロのバイオブロック™素材を使用したインスタレーションにいたるまで、その作品ポートフォリオからも明らかです。ファスト・カンパニーは今年、SOMを世界で最も革新的な企業のひとつとして選出しています。詳細はwww.som.comをご覧ください。

将来の見通しに関する記述

本プレスリリースには、当社の事業および財務実績などに関する当社の現在の見解を反映した、将来の見通しに関する記述が含まれています。将来の見通しに関する記述には、当社の事業計画や戦略に関する記述を含め、将来起こりうる、または想定される業績に関する情報が含まれます。これらの記述には、しばしば「予想する(anticipate)」 「期待する(expect)」 「示唆する(suggest)」 「計画する(plan)」 「信じる(believe)」 「意図する(intend)」 「企画する(project)」 「予測する(forecast)」 「「見積もり(estimates)」 「目標(targets)」 「予測(projections)」 「「はずである(should)」 「可能性がある(could)」 「だろう(would)」 「かもしれない(may、might)」 「「だろう(will)」、その他類似の表現が含まれます。これらの将来の見通しに関する記述または予測は、当業界における当社の経験および、過去の傾向、現在の状況、将来予想される展開に加え、その時点の状況下で適切と考えられるその他の要因に関する当社の認識に照らしてなされた、当社の現在の想定、計画、仮定に基づいています。これらの将来の見通しに関する記述は、現在入手可能な情報を考慮した上で、将来の業績に関する当社の確信、仮定、予想に基づいています。これらの将来の見通しに関する記述は、将来の出来事に関する当社の現在の見込みおよび計画に基づく予測に過ぎません。これらの将来の見通しに関する記述には、当社の実際の結果、活動レベル、業績または達成が、将来の見通しに関する記述によって明示または暗示される結果、活動レベル、業績または達成と大きく異なるものとなる可能性のある重大なリスクおよび不確実性が含まれています。そのようなリスクや不確実性には次のようなものがありますが、これらに限られません。当社の戦略、拡大計画、顧客機会、将来の事業、将来の財務状況、推定収益および損失、予測コスト、見通しおよび計画の変更/当社の受注予約および受注残高が将来の収益に相当するかどうかの不確実性/拘束力のない意向表明書およびその他の意思表示が拘束力のある受注または販売につながるという保証の欠如/当社製品に欠陥がある可能性、または欠陥があるとされる可能性やその他の故障/当社のビジネスモデルと成長戦略の実施、市場受容、成功/当社がブランドと評判を開発・維持する能力/当社事業、競合他社、業界に関する動向と予測/サプライヤーが当社の蓄電システム建設に必要な部品や原材料を適時に納入できること/健康に関わる病気の流行が当社の事業に及ぼす影響とそれに対して当社が取る可能性のある措置/知的財産権の保護を取得・維持し、他者の権利を侵害しない能力に関する当社の想定/当社がJOBS法に基づく新興成長企業の立場にいる期間に関する想定/当社の将来的な必要資本および現金の源泉と使用/当社の事業および将来の成長のための資金調達能力/当社の事業、事業拡大の計画と機会、2022年9月30日に終了した四半期に関するForm 10-Q四半期報告書および2022年12月31日に終了した年度に関するForm 10-K年次報告書の見出し「リスク要因」で説明されているその他の重要な要因。これらの要因は、米国証券取引委員会(SEC)に提出された他の書類にて随時更新される可能性があり、SECのウェブサイト(www.sec.gov)で閲覧できます。新たなリスクは随時発生するものであり、当社の経営陣がすべてのリスクを予測することは不可能であり、また、すべての要因が当社の事業に与える影響や、いかなる要因または要因の組み合わせが、当社の将来の見通しに関する記述に含まれるものと実際の結果を大きく異なるものにする可能性の程度を評価することもできません。本プレスリリースで当社が作成した将来の見通しに関する記述は、本プレスリリースの日付時点のものであり、本プレスリリースに含まれる注意書きにより、全体が明示的に制限されています。当社は、新たな情報、将来の展開、またはその他の事象にかかわらず、適用される法律で義務付けられている場合を除き、将来予想に関する記述を公に更新または見直す義務を負いません。当社の将来の見通しに関する記述を過度に信頼しないようご注意ください。

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