企画展「《明日の神話》と《太陽の塔》」を11月29日より開催 同時期に構想された“最大の絵画”と“最大の彫刻”に迫る

プレスリリース発表元企業:公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団 岡本太郎記念館

配信日時: 2023-11-01 10:00:00

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太陽の塔内観模型(2018バージョン)

豊饒の神話(1971)

公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団 岡本太郎記念館(所在地:東京都港区南青山6-1-19、館長:平野 暁臣)は、企画展「《明日の神話》と《太陽の塔》」を2023年11月29日(水)~2024年3月10日(日)まで開催いたします。
東京・渋谷駅連絡通路に設置されている巨大壁画《明日の神話》の大規模改修「明日の神話改修プロジェクト」が2023年10月に始まり、大きな反響を呼んでいます。
同時期に制作され、ともに「太陽」をキーワードにする《明日の神話》と《太陽の塔》。
ふたつの作品に焦点を当てた企画展です。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/373258/LL_img_373258_1.jpg
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<以下、本企画展挨拶文>

2023年10月~11月、15年前に東京・渋谷駅に設置された《明日の神話》に対するはじめての大規模改修が行われました。(※)数年掛かりで実施する改修計画の第1期にあたる本年は、40日間をかけて全14枚のうち右から4枚を修復。この大作を次の世代に継承する取り組みがはじまったのです。
この壁画のアウトラインがはじめて形になったのは1967年9月。2ヶ月におよぶ中南米への取材旅行から帰国した直後のことでした。岡本太郎は中南米を旅するなかでアイデアをあたためたわけですが、じつはもうひとつ、まったく別の作品も同時に構想していました。
それが《太陽の塔》です。こちらも旅先のメモ用紙にスケッチを重ねながら精度を高め、帰国したときにはほぼ完成形に到達しています。《明日の神話》と《太陽の塔》は、ともに中南米を行脚するなかで誕生したものなのです。
その後、両者は現実の制作プロセスに移行し、1969年9月~1970年3月の半年間のあいだに相次いで完成します。かたや幅30mの大壁画、かたや高さ70mの巨大パビリオン。いずれも一般美術のスケールをはるかに超える社会的プロジェクトとして遂行されたもので、岡本太郎のプロデューサーとしての力量がいかんなく発揮された成果でもありました。
《明日の神話》と《太陽の塔》は、同時期に制作された“最大の絵画”と“最大の彫刻”というだけでなく、出生から完成まで絶えず併走していたという点においても、まさに「双子」なのです。
《明日の神話》改修プロジェクトのキックオフを記念する本展では、岡本芸術を代表/象徴するこの二作品をとりあげ、その関係を概観していきます。
さらに、1962年に池袋駅前に出現し、わずか1ヶ月半で姿を消したクリスマスツリー《メリーポール》の1/8モデルもお目見えします。当時の資料をもとに新たに制作したもので、もちろん初登場です。

岡本太郎記念館館長 平野 暁臣

(※)10月現在、大規模改修実施中


■開催概要
会期 : 2023年11月29日(水)~2024年3月10日(日)
開館時間 : 10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館 : 火曜日、年末年始(12月28日~1月4日)及び保守点検日。
会場 : 岡本太郎記念館(東京都港区南青山6-1-19)
アクセス : 銀座線・千代田線・半蔵門線『表参道』駅より徒歩8分
入場料 : 一般 650円/小学生 300円
公式サイト : http://taro-okamoto.or.jp/
公式X(旧Twitter): https://twitter.com/taro_kinenkan


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