「東京ドームシティ」と「東京藝術大学」による取り組み「東京ドームシティ アートプロジェクト」東京ビエンナーレ2023展示作品の発表とアートを活用した東京ドームシティランドスケープ計画の実施詳細を発表

プレスリリース発表元企業:株式会社東京ドーム

配信日時: 2023-09-21 14:00:00

 株式会社東京ドーム(所在地:東京都文京区、代表取締役社長 COO:長岡 勤)は、国立大学法人東京藝術大学(所在地:東京都台東区、学長:日比野 克彦)および一般社団法人東京藝術大学芸術創造機構(所在地:東京都台東区、代表理事:佐野 靖)と連携し、東京ドームシティを舞台とした新たなアートの取り組み「東京ドームシティ アートプロジェクト」を2022年5月より始動し、これまでアート作品の展示や参加型ワークショップなどを実施してきました。

 本年度は、東京ビエンナーレ2023と連携した、新鋭アーティスト遠藤麻衣氏の作品展示やワークショップの開催に加え、昨年1年間の東京藝術大学との現地調査の成果として、現在東京ドームシティ全体で実施しているランドスケープリニューアル計画にアートの視点を織り交ぜた、東西動線の活性化計画についてお知らせします。



2023年度の実施予定施策



1 若手アーティストによる東京ドームシティ アートウォールでの展示


 「東京ビエンナーレ2020/2021」にて、東京ドームシティ Gallery AaMo と都営三田線水道橋駅A3出口をつなぐ通路の壁をアートウォールにリニューアルしました。本プロジェクトの第二弾として、アーティスト遠藤麻衣氏の作品『アトラクティヴリーアイドリング』を展示します。

 本作品は、アーティスト本人が東京ドームシティを独自にリサーチし、ディスカッションやフィールドワークを通して顕在化した働くスタッフが職場でほっとする瞬間や休憩への欲求、願望を、実際にディスカッションやフィールドワークに参加したスタッフとアーティストが一体になって実演した作品です。

【展示場所】
東京ドームシティ内のGallery AaMo と 都営三田線水道橋駅A3出口 をつなぐ通路

【展示期間】
2023年9月23日(土・祝)~2024年7月31日(水)予定
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<遠藤麻衣氏からのコメント>
 このプロジェクトは、体や心の緊張をほぐしたり、時間がゆっくり流れるような休息的時間をどのように作りだせるのか?という問いから始まりました。私は、休息がなかなか取れなくて困っています。休息をとることが難しいのは、時間の問題だけではありません。せっかく休日があっても休めません。きっと私だけではないはずです。厚生労働省の調査によると、睡眠による休息を十分にとれていない人の割合は増加傾向にあるそうです。そんな状態が続くと、休み方を忘れてしまうのではないでしょうか?
 4月にこのプロジェクトを始めるにあたって東京ドームシティを案内してもらったときに気がついたことがあります。この場所が、働く人々の集合体だということです。ユニフォームを着てそれぞれの職務に就く方々と、休息への問いを共有するところから始まり、ヒアリング、フィールドワーク、そしてディスカッションを重ねました。一連のやりとりのなかで、休息的な時間は新しく作り出されるのではなく、発見されるものでした。発見された時間に『アトラクティヴリーアイドリング』という名前をつけました。アトラクティヴリーアイドリングとは、仕事をしているときに、ふっと心と体が解放されるような、同時に仕事へ戻る準備時間でもあるような、そんな通過点のような休息のことを指す表現です。この時間が引き伸ばされ、じっくり味わうことができるように願いを込めてつけました。
 アートウォールでは、写真と映像によって、働く方々が、それぞれの仕事の合間に感じる『アトラクティヴリーアイドリング』を実演した様子をお見せする予定です。

【アーティストプロフィール】
遠藤麻衣
[画像3: https://prtimes.jp/i/77656/177/resize/d77656-177-81aa4a761918c55b7607-0.jpg ]

俳優、アーティスト。イメージとの関わりにおけるパフォーマティブな身体に関心を寄せ、映像、写真、演劇、本などのメディアや方法論を横断した表現をしている。近年は、美学校で「シャドーフェミニズムズの芸術実践」の開講や、丸山美佳との「Multiple Spirits(マルスピ)」でジン出版や展覧会企画などクィアフェミニスト的な実践を展開している。主な展覧会に「体の終わり La Clausura del Cuerpo」(Centro Cultural las Cigarreras、Alicante、2022) 「燃ゆる想いに身を焼きながら」(愛知県立芸術大学サテライトギャラリー SA・KURA、愛知、2021)、「フェミニズムズ」(金沢21世紀美術館、石川、2021)、「ルール?」(21_21 DESIGN SIGHT、東京、2021)など。2021年東京芸術大学美術研究科博士後期課程修了。2022年文化庁新進芸術家海外研修制度でニューヨーク滞在。
https://maiendo.net/

2 東京ドームシティ アートプロジェクト 子どもも大人も 芸術家といっしょにアート体験 with 東京藝術大学


 「アートの可能性の探究」をテーマとした共同研究プログラムの一環として、様々なお客様が本物のアートに触れられる機会を創出することを目的に、東京ドームシティにてワークショップを開催します。

○すりすりしよう!木を感じた版画でオリジナルうちわを作ろう!

【日時】
2023年11月3日(金・祝)、4日(土) 11:00~12:50 (事前予約制)

◯いろいろはさむ!ラミネーターでオリジナルキャップ作り!

【日時】
2023年11月3日(金・祝)、4日(土) 14:30~18:00 (随時受付)

【講師】
栗原良彰氏
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【内容】
芸術に触れて、学んで、つくってみよう。
薄い木板をハサミできりぬき、オリジナルの版画を制作します。和紙に摺ってうちわの骨に貼ってオリジナルうちわを作ったり、様々なアイテムとラミネーターを使ったオリジナルキャップを作ったり、アーティストの栗原良彰氏や東京藝術大学の学生たちといっしょに本格的なアート体験ができるワークショップを開催します。

○アトラクティヴリー・アイドリング・ツアー

【日時】
2023年10月7日(土) 11:00~13:00 ※予備日:10月15日(日)

【講師】
遠藤麻衣氏

【内容】
アートウォールに展示している作品『アトラクティヴリーアイドリング』の制作過程を体験できるワークショップです。どのように
作品が生まれたかを感じていただくと同時に、参加者自身にとっての「休息」とは何かを、アーティストと共に考えます。

※開催場所やお申し込み方法等の詳細は、東京ドームシティ公式サイト(https://www.tokyo-dome.co.jp/event/city/events/artproject.html)で随時お知らせします。

3 東京ビエンナーレ2023 展示作品の制作協力


 東京ビエンナーレ2023でソーシャルダイブに選ばれたアイスランド出身のアーティスト、ヒルダー・エリサ・ヨンシュドッティル氏の作品『Seeking Solace』の制作場所として、株式会社東京ドームのオフィスを提供しました。職場環境という共通のコミュニティの中で、本来人間が持っているテーマや、その中での繋がりや助け合いを探求することを目的とした、参加者と協働する映像作品です。

【展示場所】
エトワール海渡リビング館 3階展示室
東京都千代田区東神田1-15-15

【展示期間】
2023年9月23日(土)~11月5日(日) 11:00~18:00
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【アーティストプロフィール】
ヒルダー・エリサ・ヨンシュドッティル

アーティスト。1993年、アイスランド・レイキャビク出身。2019年にアイスランド芸術大学ファインアート学科を卒業。在学中にスイスのルツェルン応用科学芸術大学芸術学部に交換留学、作品《Konzert für Spielzeug und Schwimmbad》がキュレーターのミヒャエル・ズッターによる選出で、同大学のベスト・オブ・エキシビション「K+」に出品された。レイキャビク音楽大学でクラシック・クラリネットの学位を取得し、世界的にも有名なアイスランド語による合唱団 Hamrahliðarkorinn(The Hamrahlid Choir)と多くの共演を行う。彼女は作品の中で体制批判を用いながらパフォーマンス、映像、インスタレーション、音楽の中にある規範的な物語を遮り、問題提起し、新たな角度からの物事を提示する。
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4 アートを活用したランドスケープリニューアル計画


 現在、東京ドームシティで実施しているランドスケープリニューアル計画の内、都営三田線水道橋駅A3出口から小石川後楽園に繋がる東京ドームシティの東西に伸びる動線に沿って、様々なアーティストの作品を複数展示し東西動線の活性化を図ります。作品の展開エリアは5箇所を計画しておりますが、昨年1年間の東京藝術大学との現地調査にて東京ドームシティの空間資源の把握を行い、ロケーションに応じて様々なアーティストと連携し、作品の制作を行っていきます。

 今回、このアート作品群の中心地点となる、プリズムホール南面のガラスウォールにHogalee(ホガリー)氏のアート作品の展示を行うことが決まりました。これまで本アーティストが描いてきた現代を映す鏡としての女性モチーフと、ランドスケープリニューアルで設定した隣接する「小石川後楽園との繋がり」というテーマが融合した作品展示を、2024年春に行う予定です。

 このアートを活用したランドスケープリニューアル計画は、2025年に全ての作品を掲出する予定となっていますが、ワークショップの開催や一部の作品は1年間で入れ替えも行っていきます。また、アーティストの作品をただ展示するだけでなく、アーティストと東京ドームシティのブランドイメージや課題を共有しながら作品制作を進めていくことで、アートによる企業価値向上の仕組み作りを行うとともに、アート文化の発展やアートを通じた社会的豊かさの創出を目指しています。
[画像7: https://prtimes.jp/i/77656/177/resize/d77656-177-192db083c2aa31186e74-0.png ]

※詳細は、東京ドームシティ公式サイト(https://www.tokyo-dome.co.jp/event/city/events/artproject.html)で随時お知らせします。

【アーティストプロフィール】
Hogalee
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アーティスト。神奈川県生まれ。2001年、東京藝術大学大学院デザイン修士課程修了。現代を映す鏡として“女性”をモチーフに漫画描写の線画にて記号化した「オンナノコ」を描き続けている。現代アートの文脈をレイヤーにしたキャンバス作品や、キャンバスという枠を超えた支持体として壁画を制作。アクリルペイント以外にも「原状回復」をコンセプトにマスキングテープにて壁画を描画し剥がして元の空間に戻す作品展開もしている。個展「Entanglement」(KANA KAWANISHI GALLERY、2022年)、「Entanglement - Shinjuku III」(新宿三丁目交差点、2022年)、「せかいをうつす」(藤沢市アートスペース、2017年)、「TRANS ARTS TOKYO」(神田、2017年)、個展「原状回復」(世田谷ものづくり学校、2014年)、「NO MAN’S LAND」(旧フランス大使館、2009年)http://hogalee.com/

※内容が変更になる場合がございます。
※画像素材ご掲載の際は、キャプション表記がある素材に関しては必ず指定の表記をお願いいたします。

■東京ドームシティ アートプロジェクトについて
 東京ドームシティとアートの可能性の探求をテーマに、2022年5月から 5年間を活動期間とし、東京ドーム、東京藝術大学、東京藝術大学芸術創造機構の 3 者が連携し、東京ドームシティという場所が持つ固有の魅力の調査研究、様々なお客様が様々な形でアートの楽しさや素晴らしさに触れられる機会の創出、若手アーティストの活動、活躍の場の創出を行います。

 これらの活動により、アートを基盤としたこれまでにない企業価値向上の仕組み構築を図り、アート文化の発展や、アートを通じた社会課題の解決、社会的豊かさの創出を目指します。

【公式サイト】https://www.tokyo-dome.co.jp/event/city/events/artproject.html

■東京ビエンナーレ2023について
 東京ビエンナーレとは、東京のまちを舞台に2年に1度開催する国際芸術祭。東京のまちに国内外から幅広いジャンルの作家やクリエイターが集結し、まちに深く入り込み、地域住民の方々と一緒に作り上げていく芸術祭です。2回目となる東京ビエンナーレ2023は、「リンケージ つながりをつくる」がテーマです。リンケージとは、人間関係だけではなく、場所、時間、人、微生物、植物、できごと、モノ、情報などあらゆる存在が複雑に関係しながら、刻々と変容していく世界に生きているからこそ見いだされていく「関係性=つながり」です。

【開催会期】2023年9月23日(土)~11月5日(日)
【公式サイト】https://tokyobiennale.jp/

◆詳細プレスリリースはこちらからダウンロード可能です。
https://prtimes.jp/a/?f=d77656-177-f5ee15a0aa45f81737f2da96c99b2cc0.pdf

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