フードロス対策と資源循環に貢献。容易に分別できる「スポッとecoボトル」。世界初の構造(※)をキョーラク株式会社が実現。
配信日時: 2023-07-03 10:00:00
スポッと引き抜き、内容物を最後まで絞り出せる。酸素バリア性能2倍で賞味期限も延長。「その他プラ」容器の8割を、リサイクルも可能なPET資源に。
食品容器をはじめとするプラスチック製品の総合メーカー、キョーラク株式会社が、このたびフードロス対策とプラスチック資源循環の実現に向けた、世界初となる環境対応容器「スポッとecoボトル」を開発しましたことをお知らせいたします。
[画像1: https://prtimes.jp/i/121465/2/resize/d121465-2-84c8d0faf530df9cbd09-6.jpg ]
〇使用後に、リサイクル可能なピュアPET外層と内容物が付着した内層を簡単に分別できる「スポッとecoボトル」
※自社調べ。2022年7月 キャップを利用して二重容器を分別する構造に関する特許調査。
背景
調味料に使用されるPET容器は年間4万トンを超えると推定されており、そのうちの40%程度が油を含むドレッシングなどに使用されております。これらの容器は飲料用のPET容器と異なり、水平リサイクルが困難な「その他プラスチック包装」に分類されています。
一方で、ドレッシングのような粘度の高い内容物の場合、すべて使い切ることが困難でした。7%(当社調べ)ほどが容器内に残ったまま廃棄されることとなり、フードロスの観点からも課題がありました。
キョーラク株式会社ではこれらに着目し開発を行ってきました。「スポッとecoボトル」は上記の課題を解決する革新的な包装容器となります。折しも「プラスチックに係る資源循環等の促進に関する法律(プラ新法)」が施行され、各都道府県も資源循環に関する取り組みを表明する中、時代に適合したプラスチック容器となりました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/121465/2/resize/d121465-2-bcde52b653078288a0b3-1.jpg ]
スポッとecoボトル動画
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=NvsP7Oh39-Q ]
製品の概要
1.残量低減と簡単な分別
容器が「PET外層」と、酸素透過を防ぐ「バリア性」を備えた極めて薄い「内層」に分かれており、内容物が出せなくなった際に内層のみを引き抜くことができます。引き抜いた内層は薄いフィルム袋状であるため、残っている内容物をさらに絞り出すことができます。内容物残量を従来の1/3以下まで減らすことができ、フードロス削減になることはもちろん、消費者の「最後まで使い切りたい」ニーズに応えられる製品となっております。
[画像3: https://prtimes.jp/i/121465/2/resize/d121465-2-81992c85eb6798afdf91-7.jpg ]
さらにこうしたユーザー行動の結果として容易に分別できることが製品の特長であり、「分別が容易で、リユース・リサイクルが可能な容器包装」というプラ新法の要求を実現しております。
[画像4: https://prtimes.jp/i/121465/2/resize/d121465-2-d7d79a402c289d86ff93-5.jpg ]
2.内層の酸素バリア性能と重量低減
内層は多層構造になっており、従来のPET容器比で2倍の酸素バリア性を備えております。内容物の賞味期限延長も期待でき、フードロス対策となります。さらに、バリア性を内層に付与したことにより、PET外層を薄くすることも可能となりました。一般的なドレッシング向けPETボトルと比較して、10%前後の重量削減(=減プラ)も実現可能です。
3.リサイクル可能なピュアPET外層
容器の80%を占めるPET外層は内容物に触れることがありません。水平リサイクルに組み込むことも可能な資源となります。これをもとに、前述の40%に上るPET製「その他プラスチック包装」を「スポッとecoボトル」に置き換えられたと仮定すると、調味料用PET容器の90%がリサイクル可能になります。
[画像5: https://prtimes.jp/i/121465/2/resize/d121465-2-47571b4ba9b76a0e615d-6.jpg ]
それだけでなく、ポリプロピレンやポリエチレンなどで作られることが多い油容器や食品以外の日用品なども、「スポッとecoボトル」を採用することで、80%をピュアPET=「資源」に変えることが可能です。
キョーラク株式会社では内層のプリフォームを生産・供給し、PETボトルメーカー各社にて容器製造を行っていただく供給体制づくりに取り組んでおります。また、小売店店頭でのPET回収やリサイクル業者の賛同を募るなど、容器供給と資源回収の仕組みづくりを目指しており、2024年の供給開始を目標に賛同企業を拡大し、体制構築を進めております。
供給開始予定:2024年
企業概要
キョーラク株式会社は、1917年京都で京洛土地株式会社として創立されました。戦後間もない1947年に国内最初の国産プラスチックの代理店として商事部門を設立し、プラスチック業界に進出しました。その後、海外からブロー成形(樹脂中空成形方法のひとつ)技術を導入。今では当たり前となったプラスチックボトルをマヨネーズ最大手様に提案し、採用されたことが大きな転機となり、ブロー成形メーカーとしての歩みを始めました。
理念
キョーラク株式会社は、プラスチックの総合企業として、その高度な独自技術とそこから生み出される特色ある製品で、環境に優しいより良い社会(世の中)の実現を陰で支えるベストパートナーであり続けたいと願っています。
会社名:キョーラク株式会社
本社所在地:〒103-0004 東京都中央区東日本橋1丁目1番5号
代表者:代表取締役社長 長瀬 孝充
創立:1917年9月20日
事業内容:プラスチック製品の製造・加工並びに販売
URL: https://www.krk.co.jp/
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