青山学院大学 知技能ロボティクス研究室がケアロボットを初公開

青山学院大学 知技能ロボティクス研究室*（田崎良佑准教授研究室）は、2023年3月22日（水）～24日（金）に東京ビッグサイトで開催される「東京ケアウィーク’23 次世代介護テクノロジー展」に出展する（共同出展社：豊橋技術科学大学、キヤノン株式会社）。東京ケアウィークは、健康・ヘルスケアから介護まで、高齢者の生活を支援するあらゆる製品・技術・サービスが集まる日本最大級の展示会である。また、次世代介護テクノロジー展には、AI・IoTをはじめ、ロボット、VRなどこれからの介護を支える先進技術が集合し、介護業界の様々な課題に向けたソリューションを提供・議論する場になる。




【出展概要】
2023年3月22日（水）～24日（金） 東京ビッグサイト（東京国際展示場）
「東京ケアウィーク'23 次世代介護テクノロジー展」南展示棟 小間番号：17-3

【出展の見どころ】
ウェルビーイングを増幅する''心身を健康・幸福にするマッサージシステム''を構築し、ロボティックベッドとして体験型プロダクトを製作し、同展示会において初公開する。人に触られ・触ることは、気持ち良さを誘発するとともにストレスや不安を軽減し、他者の共感や援助行動のような向社会行動増加効果をもたらす。同研究グループでは、「人の身体に、ロボットが触れる」ことのフィジカルインタラクションを通して、心身の状態推定および遷移を意図した最適なセラピーを提供するケアロボット技術を提案している。

＜マッサージや理学療法による心身の回復＞
フィジカルケアは、数値化することは困難だが、定性的な正の効果が得られていることも事実である。同研究では、フィジカルケアの効果の増大は心と身体の動的な相互作⽤によって発現するものと考え、身体への物理的刺激が⼼に密接に関係することを解明しようとしている。具体的な解析アプローチとして、⾝体への正確な刺激を与えるためにロボットを活用して、人の情動価（快-不快）と自己主体感（自分の意図どおりに操縦しているという実感）の関係解析、これに基づくマッサージ刺激に注目している。たとえば、 ''他者が触れる''ことを自分の思うままに操ることは出来るのか？という視点である。このような研究のプラットフォームシステムを構築する位置付けで、ロボティックベッドをつくった。従来のマッサージ機とは異なり、''他者が自らに触れる感じ方''をロボットで実現できるか、ロボットで情動価を誘導できるか、を明らかにしようと挑戦している。同展示ブースでは、「ロボティックマッサージケア」「ロボティックVRシステム」「ケアテクノロジー向け力覚センサ」を実際に体験することができる。

＜共同出展＞
国立大学法人豊橋技術科学大学 北崎視覚心理物理学研究室
キヤノン株式会社 光学機器事業本部
制作協力：MASAMI DESIGN 株式会社リッコー JAKA Robotics Co., Ltd. 株式会社日南 日南クリエイティブベース



*【青山学院大学 理工学部 機械創造工学科 知技能ロボティクス研究室】
ロボットの研究では人間自体をよく観察して、科学する。知能と技能をもつ機械を私たちの学びの良きパートナーと捉えて、人間を探求して自身を賢くする研究・教育を実践している。人の作業・行動や物理現象の視触力覚計測・情報処理・システム論的理解・タスク知識を活かしたロボットの動作制御に関する研究を進めている。次世代生産プロセス、ヒトの運動能力アシストシステム、医療介護リハビリ向け支援などを対象とした知技能ロボットを実社会に応用する研究活動に取り組んでいる。


▼東京ケアウィーク'23 次世代介護テクノロジー展サイト
http://caretech.jp



▼青山学院大学 理工学部 機械創造工学科
https://www.aoyama.ac.jp/faculty/science/mechanical/


▼青山学院大学　知技能ロボティクス研究室
https://isr.me.aoyama.ac.jp

▼青山学院大学　田崎良佑准教授　研究者情報　
https://raweb1.jm.aoyama.ac.jp/aguhp/KgApp?kyoinId=ymbsgsysggy

▼豊橋技術科学大学　北崎視覚心理物理学研究室
http://real.cs.tut.ac.jp

▼豊橋技術科学大学　北崎充晃教授　研究者情報
https://www.tut.ac.jp/university/faculty/cs/564.html


▼取材に関する問い合わせ先
　青山学院大学　政策・企画部　大学広報課
　TEL：03-3409-8159
　取材申し込みについて
　https://www.aoyama.ac.jp/companies/interview.html

【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/