2022年上半期TWSグローバル市場の出荷を発表〜外部製造委託によるTWS出荷は、2022年上半期に前年同期比16%増加し、グローバル出荷の87%に達する〜

プレスリリース発表元企業:Counterpoint Technology Market Research Limited

配信日時: 2023-01-19 09:00:00


カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、2022年上半期におけるTWS(完全ワイヤレスステレオイヤホン)の出荷は前年同期比9.4%増加したという調査結果を含むGlobal TWS Hearables Manufacturing Tracker and Report, H1 2022による最新調査を発表致しました。

外部製造委託によるTWS製品のグローバル出荷は2022年上半期に前年同期比16%増加し、出荷シェアでは87%に上昇しました。

図1: 2022年上半期と2021年における、TWS製造方法の内訳(グローバル)


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3Nzc0NSMzMTE1NjYjNzc3NDVfUU5EaEp1ZHFrbS5wbmc.png ]
出典: カウンターポイント社Global TWS Hearables Manufacturing Tracker, H1 2022

TWSグローバル市場の状況に関して、カウンターポイント社シニアリサーチアナリストShenghao Bai氏は次の通り述べています。
「2022年上半期は経済面での逆風にも関わらず、TWSグローバル市場は成長し、特に新興国での伸びが大きいものとなった。TWS大手には製造委託に頼る会社も多く、ODMやEMSの各社は市場成長の恩恵を受けている。」

カウンターポイント社シニアリサーチアナリストIvan Lam氏は次の通り付け加えています。
「不況が忍び寄っていると感じた消費者が財布の紐を締めたため、2022年上半期にはコストパフォーマンス性に優れるTWS機種が歓迎された。boAt、XiaomiやSkullcandyなどのメーカーは、主にアジアと欧州でこのコストパフォーマンス性に優れたTWS需要の受け皿となった。これらのメーカーのTWS製造は完全に外部委託である。低位~中位機種を主に手掛けるODM各社は、2022年上半期にいつも以上の受注を獲得した。」

LuxshareとGoertekは、2022年上半期も、競争の厳しいTWS業界において、トップのODM/EMS企業の地位を維持しました。両社合わせて、2022年上半期のTWS外部製造委託全体の33%を占めていますが、2021年上半期の35%より低下しています。

図2: TWS ODM/EMSグローバル企業のランキングと成長率


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3Nzc0NSMzMTE1NjYjNzc3NDVfZ0VBU2tBWEdmRi5wbmc.png ]
出典: カウンターポイント社Global TWS Hearables Manufacturing Tracker, H1 2022

主要なTWS製造ODMの業績に関して、カウンターポイント社Shenghao Bai氏は次の通り述べています。
「LuxshareとGoertekの二社の出荷が2022年上半期に多かった原因は、AppleのAirPods 3とAirPods Proの人気が高かったことに起因する。Luxshareはまた、最近発売されたAppleのAirPods Pro 2の恩恵を受けることになるだろう。ティア2の各社の中では、HuaqinはHuaweiとのパートナーシップを活かしてvivoとの協力を増やしており、2022年上半期のTWS出荷は急上昇した。HuaqinはOPPOグループやHONORとの協力体制も広げ、同社のTWS事業をさらに伸ばそうとしている。2022年上半期におけるHornの出荷が伸びた要因は、Skullcandyからの受注規模が大きかったことに起因する。また、Zhengrongの成長はXiaomiの新機種のおかげである。」

世界中のエレクトロニクス業界で、製造の多極化が進行中であり、Cosonic、AAC、ZhengrongなどのODMは、東南アジアやインドに事業所を拡大しています。加えて、各社は製品ポートフォリオも多様化させており、スマートウォッチ、スマートスピーカー、スマートホーム機器など、他のスマート機器も製造しています。

こうしたTWSグローバル市場におけるトレンドに関して、Ivan Lam氏は次の通り述べています。
「新興国におけるTWSの成長にあやかるため、一部の中国ODM企業は海外の製造拠点に投資している。現地工場を建てることで、その国のクライアントとの関係構築が容易になり、安い労働力も活用できる。また、ポートフォリオを多様化することで、ODM企業は競合より優位を保ち、同時にリスクを下げることができる。COVID-19による制限が緩和後、中国企業の海外展開が加速されるだろう。しかし、サプライチェーンが見劣りすることや、現地の政策によるリスクに対して注意を払う必要がある。」

本プレスリリースに関する詳細並びに情報は、こちらからご覧いただけます。
https://report.counterpointresearch.com/posts/report_view/Individual/3545

今回の発表は、チャネル情報、POSデータ、ディストリビューターアンケート調査、公開データなどボトムアップデータソースとトップダウンリサーチの組み合わせによるカウンターポイント社独自の調査方法で実施したものです。 (調査時期:2022年1月1日~2022年6月30日)

【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/


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