高い彩度を有する酸化鉄赤色顔料をイノベーション・ジャパン2022で公開

プレスリリース発表元企業:学校法人 工学院大学

配信日時: 2022-10-17 11:30:00

同技術が貢献できるSDGsの目標「7_エネルギーをみんなにそしてクリーンに」

同技術が貢献できるSDGsの目標「9_産業と技術革新の基盤をつくろう」

工学院大学(学長:伊藤 慎一郎、所在地:東京都新宿区/八王子市)の橋本 英樹 准教授(応用化学科)は、鮮明な赤色で、変色が少ない顔料の研究を進めており、2022年10月4日から31日までオンライン開催される「イノベーション・ジャパン2022~大学見本市&ビジネスマッチング~Online」(主催:国立研究開発法人科学技術振興機構、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)にて公開しています。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/330222/LL_img_330222_1.jpg
橋本 英樹 准教授が開発した顔料の色測定結果

この研究では、元素置換、多孔質化、表面処理により、通常の酸化鉄の約2倍の彩度を有する高耐候性酸化鉄赤色顔料を開発しています。世界最古の抽象絵画や旧石器時代の洞窟美術の“赤”に使用された、安定で安全な酸化鉄(ヘマタイト)で高彩度を実現し究極の赤色を開発することを目指しており、1,200℃で加熱しても強粉砕しても退色しない実験結果が出ています。材料・化学関連・医療・医薬・バイオ関連などの業界で活用が見込まれます。


■研究者コメント:橋本 英樹 准教授(工学院大学 先進工学部 応用化学科)
人類は未だ完全な赤色の開発に成功していません。古来、人々は闘争心や情熱の表現、魔除けのために、ヒ素や水銀を含む赤色鉱物を利用してきました。現在利用可能な赤色色素は200を超えますが、彩度、安定性、安全性のいずれかに問題があります。私たちは酸化鉄を用いてそれらの課題をクリアするという挑戦的な課題に取り組んでいます。


■「イノベーション・ジャパン2022
~大学見本市&ビジネスマッチング~Online」概要
一般公開期間: 2022年10月4日(火)~10月31日(月)
主催 : 国立研究開発法人科学技術振興機構、
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
URL : https://innovationjapan-jst-nedo.jst.go.jp/
※サイト閲覧およびセミナー聴講予約には「参加登録」が必要。
該当技術URL : 出展エリア…大学見本市、大学等シーズ展示
出展分野 : マテリアル・リサイクル
出展番号 : JZ-08
展示タイトル: 超高彩度高耐候性酸化鉄系無機赤色顔料

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/330222/LL_img_330222_2.png
同技術が貢献できるSDGsの目標「7_エネルギーをみんなにそしてクリーンに」

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/330222/LL_img_330222_3.png
同技術が貢献できるSDGsの目標「9_産業と技術革新の基盤をつくろう」

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/330222/LL_img_330222_4.png
同技術が貢献できるSDGsの目標「17_パートナーシップで目標を達成しよう」

【特許情報】
名称 :酸化鉄粉末及びその製造方法
出願者 :学校法人工学院大学
発明者 :橋本 英樹、阿相 英孝、他
出願番号:特願2021-565623


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press