水族館&いきものを深堀り!発見がいっぱい!いきものディスカバリー通信vol.15「多彩な色や模様をもつ チョウチョウウオ」

プレスリリース発表元企業:株式会社サンシャインシティ

配信日時: 2022-08-08 13:00:00

サンシャイン水族館(東京・池袋、館長:丸山克志)では、水族館 館内1階の「チョウチョウウオの舞」水槽にて約20種類のチョウチョウウオの仲間を展示しています。
日本の南方に生息しているチョウチョウウオですが、夏頃になると黒潮の影響を受けて、南方から本州へとチョウチョウウオの卵や稚魚が流れつくため、関東の海でもチョウチョウウオを見ることができます。8月8日のちょうちょうの日にちなみ、今回は名前の通りひらひらと蝶のように泳ぐチョウチョウウオをご紹介します!
※本リリースはこちらよりダウンロードいただけます→https://prtimes.jp/a/?f=d20364-20220804-b1ed12ea78ac2a98e6178b21eaf6bb61.pdf



広い海を優雅に泳ぐチョウチョウウオの仲間たち。実は、種類によって色や模様、口の形や食性は変化に富んでいます。

鮮やかな模様に隠された身を守る術

色鮮やかなチョウチョウウオの模様や体色は、捕食者から身を守る働きをしています。


1.目を隠すアイバンド(Eye band)

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目の上を通る黒色の帯は、重要器官である目の位置を分かりにくくし 天敵から目を守る役割があります。

2.眼状斑


[画像2: https://prtimes.jp/i/20364/683/resize/d20364-683-97acdcf40fa0c0abd139-1.png ]

尾びれの後ろの方にある丸い斑点がまるで目のように見えてきませんか?
この斑点に敵の意識を向けさせ、その隙に逃げて身を守ります。
成魚になるとこの斑点が消えてしまう種類もいます。(左:幼魚 右:成魚)

3.昼と夜で異なる色

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昼は黄色やオレンジなど色鮮やかなチョウチョウウオですが、夜になると 捕食者に見つかりづらいように、体色が黒ずんだ色に変化する種類がいます。(左:昼の様子 右:夜の様子)


キュートな口元

チョウチョウウオは種類によって食べるエサの種類が異なり、大きく3つの食性に分けられます。
とってもキュートな口元ですが、実はそれぞれ食べるエサに適した形になっており、食性により形が異なります。


1.ポリプ食性

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サンゴのポリプを主食としている種類です。ポリプをついばみやすいように、口が大きく先端は丸くなっています。サンシャイン水族館では雑食性の種と同じエサ(アミエビ・オキアミなど)を与えています。
【例:トノサマダイ、ミスジチョウチョウウオ、アラビアンバタフライフィッシュなど】


2.プランクトン食性

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プランクトンを好んで食べる種類です。小さな生き物を食べやすいようにとがった口をしています。
【例:カスミチョウチョウウオ、ブラックピラミッドバタフライフィッシュなど】

3.雑食性
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サンゴ礁の隙間にいる小さなエビやカニを食べるために突き出したような口をしています。
【例:ハシナガチョウチョウウオ、セグロチョウチョウウオなど】



まるで間違い探し!あなたは見分けられますか?

チョウチョウウオは生息する地域や模様によって種類が異なり、なんと世界中で120種類以上もの仲間が知られています。
種類を見分けるのは飼育スタッフでも至難の業。特に紛らわしい種類をご紹介します。
[画像7: https://prtimes.jp/i/20364/683/resize/d20364-683-0d3b68b8d59bc4189613-6.png ]

・ハタタテダイ(左)とムレハタタテダイ(右)
名前の通り群れを作って行動する「ムレハタタテダイ」と単独で行動することが多い「ハタタテダイ」。
見た目はそっくりですが、ムレハタタテダイの方は成魚になると吻先がつぶれて体全体がブーメラン型になり、尾部分が丸みを帯びていきます。
チョウチョウウオに詳しいスタッフでも、単独で見ただけでは見分けはかなり難しいです。

[画像8: https://prtimes.jp/i/20364/683/resize/d20364-683-74c5989e793c92257107-7.png ]

・フウライチョウチョウウオ(左)とニセフウライチョウチョウウオ(右)
名前に「ニセ」とついてしまうくらいに似ている二種ですが、ニセフウライチョウチョウウオは体の模様が縦線(横縞)になっています。また、ニセフウライチョウチョウウオの体長は約25~30cmにもなり、チョウチョウウオの仲間の中でも最大で、フウライチョウチョウウオ(体長約10~15cm)よりも大きくなります。

サンシャイン水族館の豆知識「チョウチョウウオの舞」水槽の秘密


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サンシャイン水族館の「チョウチョウウオの舞」水槽では、チョウチョウウオが他のたくさんの種類の魚たちと泳ぐ姿を見ることができます。
水槽の奥にはチョウチョウウオを捕食する可能性のある大型の魚類も泳いでおり、同じ水槽にいても大丈夫か心配になる方もいるのではないでしょうか?実は、これはサンシャイン水族館の展示の工夫で、狭い水槽を大きく見せるため隣接する大水槽「サンシャインラグーン」を借景にしたもの。水槽間は透明なアクリルで仕切られているので、チョウチョウウオたちが食べられることはありません。

(ハート)サンシャイン水族館の仲良しカップル バージェスバタフライフィッシュ

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性格が荒く縄張り意識の強いチョウチョウウオは、同じ種類の魚がテリトリーに入ると攻撃して縄張り争いをするため、飼育下ではペアになりづらい魚の1種だと言われています。しかし、ペアになったチョウチョウウオ同士はとっても仲良しで、寄り添いながら泳ぎます。

サンシャイン水族館で飼育しているバージェスバタフライフィッシュのペアは仲良く泳ぐ姿を見ることができるので、是非探してみてください。

飼育スタッフからひとこと

サンシャイン水族館飼育スタッフ チョウチョウウオ担当 三田優治 (みたゆうじ)

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チョウチョウウオ」と聞いて皆さんはどんな魚を想像しますか?そもそもチョウチョウウオを知らない方や、「色鮮やかな熱帯魚」というイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか?
ややマイナーなこの魚ですが、色鮮やかな見た目以外にも興味深い特徴や生態をしているのです!
後述にもあります「いきもの研究室」ではチョウチョウウオに魅了されてやまない飼育スタッフ監修のもと、わかりやすく簡潔にチョウチョウウオについてご紹介いたします。
ぜひチョウチョウウオの魅力を存分に感じていただけたらと思います!

もっとチョウチョウウオを知りたいあなたに!
飼育スタッフによる生き物たちの豆知識がたくさん「サンシャイン水族館 いきもの研究室」

9月25日(日)まで、特定の生き物の魅力を飼育スタッフならではの視点でご紹介する「サンシャイン水族館 いきもの研究室」を開催しています。

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期間中全3回に分けて展開する本イベントの第1弾は「クラゲ」、第2弾は「爬虫類・両生類」、第3弾は「チョウチョウウオ」についてピックアップし、普段は展示していない生き物の展示や解説パネルを設置します。また、各生き物に特化した内容で行う特別なバックヤードツアー「マニアックツアー」(有料)では、水族館の裏側を見学できます。
生き物への知識を深めながら、飼育スタッフの生き物への愛を感じてください。
リリースはこちらよりご覧いただけます。https://bit.ly/3yy8YL6

■開催概要
イベント名:サンシャイン水族館 いきもの研究室
開催期間:2022年6月17日(金)~9月25日(日)
第1弾「クラゲ」 6月17日(金)~7月10日(日) 終了
第2弾「爬虫類・両生類」 7月13日(水)~8月21日(日)
第3弾「チョウチョウウオ」 8月24日(水)~9月25日(日)
料   金:水族館入場料のみでお楽しみいただけます。※マニアックツアーは有料(800円)
※イベント詳細は水族館 ウェブサイト(https://sunshinecity.jp/aquarium/event_performance/event/entry-21827.html)よりご確認ください。

■チョウチョウウオの商品も要チェック!
いきもの研究室第3弾「チョウチョウウオ」の会期中は、サンシャイン水族館「ショップ アクアポケット」で、チョウチョウウオの商品を集めたコーナーを展開します。変ないきものグッズを取り揃える「いきも~る」の作家akaneiroworksによるイベント記念商品も販売いたします。
※ショップ アクアポケットでの販売となります。いきものグッズ専門ネットショップ「いきも~る」ではお買い求めいただけません。


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※本リリースはこちらよりダウンロードいただけます→https://prtimes.jp/a/?f=d20364-20220804-b1ed12ea78ac2a98e6178b21eaf6bb61.pdf

※サンシャイン水族館ではお客様に安心してご来館いただくため、新型コロナウイルス感染症拡大防止に努めております。ご来館の際には、ご理解とご協力をお願いいたします。詳しくはサンシャイン水族館 ウェブサイトをご確認ください。
https://sunshinecity.jp/aquarium/news/entry-14803.html
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■サンシャイン水族館 概要
所 在 地 :東京都豊島区東池袋3-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル・屋上
営業時間:9:30~21:00 ※最終入場は終了1時間前 ※変更の場合あり※7/16(土)~8/5(金)・8/16(火)~8/29(月)9:00~21:00 、8/6(土)~8/15(月)8:30~21:00
入場料:大人(高校生以上)2,400円、こども(小・中学生)1,200円、幼児(4才以上)700円  ※変更の場合あり問合せ先:サンシャイン水族館 03-3989-3466 https://sunshinecity.jp
※日時指定チケットの購入、または日時指定WEB整理券の取得が必要な場合がございます。詳しくは、水族館 ウェブサイトをご確認ください。
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※画像はイメージです。※金額はすべて税込です。

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