[写真]脳は膨大な情報をカテゴリー化して整理し、思考や判断に利用している―東北大・筒井健一郎氏ら(3)

2016年3月15日 21:59

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課題のルールが逆転する前後でのサルの行動を示す図。ルールXのもとでは、カテゴリーAの図形がジュース、カテゴリーBの図形が食塩水を予告する刺激となっているが、ルールYのもとでは、その関係が逆になっている。この例では、320試行目と321試行目の間でルールがXからYに変わっているが、サルにはルールが逆転したことについての手掛かりは一切与えられていない。サルは一つの図形の意味が変化したことを経験しただけで(321試行目)、ほかの図形についても意味が変化するということを予測しながら取るべき行動を選択していることがわかる(322試行目~328試行目)。これは、サルが、ルールの逆転に際して、図形と液体の関係を試行錯誤的に記憶し直しているのではなく、カテゴリーを使って各図形の後に与えられる液体を予測していることを示している。(東北大学の発表資料より)

課題のルールが逆転する前後でのサルの行動を示す図。ルールXのもとでは、カテゴリーAの図形がジュース、カテゴリーBの図形が食塩水を予告する刺激となっているが、ルールYのもとでは、その関係が逆になっている。この例では、320試行目と321試行目の間でルールがXからYに変わっているが、サルにはルールが逆転したことについての手掛かりは一切与えられていない。サルは一つの図形の意味が変化したことを経験しただけで(321試行目)、ほかの図形についても意味が変化するということを予測しながら取るべき行動を選択していることがわかる(322試行目~328試行目)。これは、サルが、ルールの逆転に際して、図形と液体の関係を試行錯誤的に記憶し直しているのではなく、カテゴリーを使って各図形の後に与えられる液体を予測していることを示している。(東北大学の発表資料より)

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  • 課題のルールが逆転する前後でのサルの行動を示す図。ルールXのもとでは、カテゴリーAの図形がジュース、カテゴリーBの図形が食塩水を予告する刺激となっているが、ルールYのもとでは、その関係が逆になっている。この例では、320試行目と321試行目の間でルールがXからYに変わっているが、サルにはルールが逆転したことについての手掛かりは一切与えられていない。サルは一つの図形の意味が変化したことを経験しただけで(321試行目)、ほかの図形についても意味が変化するということを予測しながら取るべき行動を選択していることがわかる(322試行目~328試行目)。これは、サルが、ルールの逆転に際して、図形と液体の関係を試行錯誤的に記憶し直しているのではなく、カテゴリーを使って各図形の後に与えられる液体を予測していることを示している。(東北大学の発表資料より)