ホシザキ、世界No.1視野もM&A戦略に変化の兆し

2026年5月18日 13:04

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2025年1月には米国の販売代理店から事業を買収(画像: ホシザキの発表資料より)

2025年1月には米国の販売代理店から事業を買収(画像: ホシザキの発表資料より)[写真拡大]

 ホシザキ(6465、東証プライム市場)。会社四季報特色欄は「業務用厨房機器大手。冷凍冷蔵庫、食洗機は国内首位。製氷機は世界でも首位級」とし、業績欄の見出しは【最高益圏】。

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 確かに一連のコロナ禍を2020年12月期「17.9%減収、43.5%営業減益」で潜り抜けた以降は「15.2%増収、35.1%増益」-「17.1%増収、12.0%増益」-「16.3%増収、59.0%増益」-「19.3%増収、18.3%増益」-「9.1%増収、1.7%増益」。

 この間1対2の株式分割を実施。110円配が分割勘案すると実質230円配へ。今26年12月期は「7.0%増収(5200億円)、7.1%増益(556億円)」計画。

 2022年12月期から26年12月期の中計で「世界ナンバーワンを目指す」と掲げ「目的達成のために5年間で1250億円の投資枠を設定。新興国中心に着実にM&Aを増加させる」とした。

 アナリスト達は「2026年12月期の売上高4500億円を目指し、このうち500億円をM&Aで稼ぎ出す方針」と噛み砕いていた。前記のとおり今期が計画通りで着地すると「世界NO1」は確実、「上振れ」の可能性大・・・となる。

 会社設立(1947年)の10年後に「ジュース自販機」販売で注目されその後業務用製氷機・冷蔵庫で着実な歩みを踏み出したホシザキが、M&A路線に踏み出したのは2006年。米国の飲料水ディスペンサー(液体定量吐出装置)メーカーのLANCERを子会社化した。爾来2025年末までに、内外15社のM&Aを実践している。

 いま、その路線に微妙な変化が窺える。手元の四季報:材料欄は「安全・運転・M&A資金など必要現預金水準を1500億円に見直し、減少分300億円上限に11月末まで自己株取得。M&Aは買収企業との連携強化に力点」。

 歴史に「レバタラ」は不要だがホシザキの創業者:坂本薫俊氏の履歴を振り返ると・・・山陰中央新報デジタルが2022年3月23日付けで『厨房機器トップ「ホシザキ」を創業坂本薫俊(雲南枝市生まれ)』の中で、こう伝えている。

 「中農家の学生は旧制中学卒業後に家業を継ぐのが普通の時代・・・坂本氏は高等工業高校への進学を夢見、卒業後1年間仕事についた。学資を貯めるためだった。親にも黙って受験勉強と取り組んだ。1年後念願の神戸高等工業(現神戸大学工学部)に進んだ・・・」である。

 ホシザキの本稿作成中の時価は5100円台。昨夏6000円超までつけ冬場には5000円割れ。5000円で揉み合い商状入り。2月24日5710円まで反発するが3月9日に4811円。小戻し基調で揉み合い場面。IFIS目標平均株価は算出者7人中5人が強気の6556円。さて・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る

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