大阪ミナミのクボタ旧本社跡地、三井不動産など再開発へ アリーナ・商業施設など計画

2026年5月14日 17:05

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 産業機械メーカー大手のクボタは、大阪ミナミの旧本社跡地(大阪市浪速区敷津東)活用で、三井不動産と関電不動産開発を優先交渉権者に選んだ。三井不動産と関電不動産開発は1万人以上を収容する多目的アリーナとホテル、商業施設を核とする複合開発を提案している。開業は2032年以降になる見込み。

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 クボタの旧本社は、南海電鉄難波駅南の大型商業施設「なんばパークス」(浪速区難波中)南側に位置し、住宅展示場などとして活用されている隣接地を含め約2万4,000平方メートルの広さがある。

 クボタは創業の地である浪速区に本社を置き続けてきたが、旧本社が1960~70年代建築の老朽施設であることから、5月にJR大阪駅北側の複合施設「グラングリーン大阪」(北区大深町)に本社を移転した。

 大阪市は難波地区地区計画で、旧本社周辺に世界に開かれたターミナルにふさわしい多機能複合型の拠点整備を打ち上げている。クボタは市の方針に沿って旧本社跡の活用事業者を公募、複合開発計画を提案した三井不動産などを優先交渉権者に選んだ。

 ミナミには大相撲春場所に使用される大阪府立体育会館(浪速区難波中)があるが、メーン競技場の収容人員が約6,000人しかなく、神戸市や京都市、名古屋市など他の政令指定都市中心部にある施設に見劣りしていた。完成すれば最大1万6,000人収容の大阪城ホール(中央区大阪城)に次ぐ規模となる。

 市の中心部を南北に貫き、ミナミとキタを結ぶ鉄道新線のなにわ筋線が整備されていることから、なにわ筋線開業後はキタへの一極集中が進み、ミナミが通過点になるとの不安が上がっている。このため、新アリーナにはスポーツ、音楽イベントでミナミに人を集めることが期待されている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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