【注目銘柄】北日本銀行は反落も長期金利高止まりによる業績期待を手掛かりに押し目買い妙味

2026年4月10日 08:40

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 北日本銀行<8551>(東証プライム)は、前日9日に20円安の482円と4営業日ぶりに反落して引けた。同行株は、今年3月に形成したダブルボトムからのリバウンド途上にあったが、日経平均株価が413円安と5営業日ぶりに反落したことを受け、戻り売りに押された。

 ただ、国内債券市場では長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが、中東情勢の緊迫化や原油高によるインフレ懸念を背景に一時2.425%と27年ぶりの高水準に上昇し、前日9日も2.390%と高止まりした。4月27~28日に開催予定の日本銀行の金融政策決定会合で政策金利引き上げ観測もあり、利ざや拡大による業績押し上げ効果が期待されており、押し目買い妙味を示唆する。

 同行の前2026年3月期業績は期中に2回上方修正され、配当も2回増配しており、銀行セクターでは低PER・低PBR・高配当利回りの各ランキングでいずれもトップスリーに入る点も見直し材料となりそうだ。

■中期計画を前倒し達成、次期業績に注目

 同行の前2026年3月期業績は、昨年10月に第2四半期(2025年4月~9月期)累計業績が上方修正された後、11月に通期業績も上方修正された。経常収益289億円(前々期比9.5%増)、経常利益59億円(同5.8%増)、純利益40億円(同0.2%減)と見込まれており、経常利益は期初の減益転換予想から連続増益へ転じ、純利益も減益幅を縮小した。日銀の政策金利引き上げにより有価証券配当金などの資金利益が想定を上回ったことが寄与した。

 年間配当は、昨年9月に株主還元方針を策定し、配当性向を35%から2030年3月期に向け40%へ段階的に引き上げる方針に伴い、前期実績・期初予想の100円から130円へ増配し、昨年11月の通期業績上方修正とともに168円へ再増配した。

 この前期業績は今年5月13日に発表予定である。次期2027年3月期は、同行が推進する中期経営計画の最終年度に当たる。同計画の最終年度目標は昨年5月に上方修正され、経常利益は40億円以上から60億円以上、純利益は30億円以上から40億円以上へそれぞれ引き上げられた。上方修正後の前期業績は、この目標を1年前倒しでほぼ達成した形となる。

 金融環境は金利上昇が続き、日銀の追加利上げも視野に入るなど追い風であり、5月の決算発表時に示される2027年3月期の業績見通しと中期計画の行方に注目が集まる。

■割安感強く上値余地、半値戻しを意識

 株価は昨年9月の増配発表で4000円台に乗せ、11月の通期業績上方修正で5000円台に到達、今年2月には上場来高値5470円まで上昇した。その後は米国・イスラエルによるイラン攻撃やイランの報復など地政学リスク、配当権利落ちの影響で4390~4400円水準で下値を確認し、ダブルボトム形成後の出直り局面にある。

 PERは9.8倍、PBRは0.46倍、配当利回りは3.48%といずれも銀行セクター内で上位に位置し、割安感は強い。まずは上場来高値から直近安値への調整幅に対する半値戻し水準となる4930円の回復が目標となる。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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