鉄人化HD、営業赤字抜け出し「黒字/大幅増益」をどう捉えるか

2026年3月10日 14:36

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 鉄人化ホールディングス(2404、東証スタンダード)。手元の会社四季報は業績欄の見出しを【続伸】としている。が、続伸に至る収益動向は以下の通り。

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 2020年8月期「22.8%減収、8億1500万円の営業赤字」-「5.3%減収、1億4400万円赤字」-「12.2%増収、2億6100万円赤字」-「12.1%増収、8300万円赤字」-「7.2%増収、6900万円黒字」-「13.8%増収、204.9%増益」-今26年8月期は「1.7%増収、49.1%増益」計画で立ち上がるも、早々に「20.3%増収(96億7900万円)、89.4%増益(4億円)」に上方修正。

 長らくの間「営業赤字」に喘いだ後、ここにきて黒字転換/黒字幅増【続伸】という状況。

 鉄人化HDは傘下の鉄人エンタープライズで「カラオケ事業」「メディア事業」「アライアンス事業」、直久・鳥竹で「レストラン事業」、Rich toで「美容事業」を展開している。

 確かな増収・増益に転じた前25年8月期の決算資料を覗くと、こう記されている。

 「コロナ禍による既存事業の業績低迷という過大な影響を踏まえ、複数事業を保有するリスク分散を推進してきた。スラップ&ビルド戦略で事業ポートフォリオの見直しを適宜実施している。さらにAIの活用による業務効率、人的生産性の向上を図るとともにデータドリブン型の推進を進めてきた・・・結果、今期は・・・」。

 当該期の事業別動向を見ると「カラオケ事業:大幅増益」「飲食事業:利益倍増」、「美容事業:新卒100名採用」が目を惹く。

 今期早々の計画上方修正もその背景を、こう発信している。「店舗系事業への依存度が高く更新時の賃料など固定費上昇、人手不足による人件費増、新規出店時の施工料金高騰etcを構造的に抱えているが・・・事業収益は順調・・・昨年11月に連結子会社化したヴァンクールプロモーション事業(人材派遣、職業紹介)の利益増が見込まれるなど・・・」。

 26年に入ってからのニュースリリースを繰っても、勢いを感じさせる。

 「コラボ特化型/カラオケの達人:秋葉原電気街店&新潟万代シティ店オープン」。

 「直久、熱農つけ麺、海老だしつけ麺を販売開始」。

 「うなぎ専門店:鳥竹、大串焼鳥店を東京ドーム新規出店」。

 本稿作成時点の株価は500円台入り口。昨年1月の415円から8月の645円まで買い直されるが、足元の全体相場下落を受け400円台半ば-終盤まで調整。PBR(7.90倍)を基準に見ると割安感も。収益増勢の勢いを確認しながら、配当開始を待つのが献策か・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る

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