雌伏期から再成長目指すクラウドワークス 中計「営業利益成長率+10%超」

2026年1月13日 11:59

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2025年8月には、DXコンサル事業拡大のためskyny株式会社をグループ会社化。(画像: クラウドワークスの発表資料より)

2025年8月には、DXコンサル事業拡大のためskyny株式会社をグループ会社化。(画像: クラウドワークスの発表資料より)[写真拡大]

 クラウドワークス(3900、東証グロース)。求人側と求職側の「マッチング」など、クラウドソーシングを展開している。私もかれこれ10数年前にマッチングで出会ったネット新聞の記事作成を、いまなお続けている。

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 今回同社を改めてチェックしたいという思いにかられたのは、会社四季報のパラパラ読みだった。業績欄の見出しに【雌伏期】の三文字が躍っていた。私の認識では「先々の成功や発展の為、じっと耐え力を養う期間」「困難な状況や、それに対峙する為の準備期間」が、「雌伏期」。

 創業者代表の吉田浩一郎氏の同社創業までの歩みを知ると、まさに「波乱物語」。一度その経歴をお調べあれ。「クラウドソーシングでビジネスはこう変わる」「クラウドワーキングで稼ぐ!時間と場所にとらわれない新しい働き方」等の著作を残している。

 文字通り「クラウドソーシング/ワーキング」で世の中の表舞台(上場企業)に上ってきた御仁。兜町ウオッチャーを自任する私は2014年12月の上場時の、前代稀な出来事を記憶している。上場に際しては取引所の鐘を鳴らすのは通常、代表者。が、5人のクラウドワークス利用者が鐘を叩いた。ちなみに上場前の12年10月、「日本を救う次世代ベンチャー100」(日経ビジネス)に認定されている。

 覗き込んでいるうちに、連結決算開始(21年9月期)の翌期から「24.9%増収、23.7%営業増益」-「29.5%増収、16.2%増益」-「32.4%増収(226億5700万円)、31.2%増益(17億5900万円)18円配」と経過。が今26年9月期は「11.7%減収(200億円)、10億円の営業赤字、未定」計画。

 昨年11月14日には「今期、18円配当及び株主優待(300株超の株主にQUOカード1万円分)の廃止」とするリリースを配信した。

 今期予想/株主対応の理由は以下のような具合。『AI時代突入によるワーカー需要の変化』『ワーカーの起業オフィスへの回帰』。クラウドワークスでは対応策として「当社が抱えるITスキルを有する人材、M&Aによって獲得したDXの知見を組み合わせ、企業の生産性を向上させるソリューションを提供していく」と、ソリューション事業への注力(シフト?)を打ち出している。

 さて雌伏期から今後、どんな姿を見せてくれるのか。

 本稿作成中の株価は800円台入り口。昨年来高値(25年1月6日)14561円から大きく水準を落としている。求職・求人マッチングでお世話になった身としては雌伏期脱出を待ちたい。至2030年の中計「営業利益成長率+10%以上」に変更はない。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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