好収益街道を走るアズ企画設計 松本社長のフットワークの良さに魅力を覚える

2025年12月13日 20:13

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 アズ企画設計(3490、東証スタンダード市場)。主要業務は東京23区中心に収益物件を取得、リノベーション等で収益性を高め投資家に転売している。

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 いまアズ企画設計に「社員1人当たりの好営業利益」「収益動向」「松本(俊人)社長のフットワーク」の3点で、大なる興味を覚えている。それぞれは、こんな状況。

<至2027年2月期の中計で、利益にこだわる経営を掲げている。営業利益10億8000万円を想定、社員63人(25年2月期末)の1人当たり営業利益を1800万円としている。ちなみに前中計(至24年2月期)では毎期:3期間計画を上回る実績を積み上げ、過去最高純益を連続更新>。

<2021年2月期からの収益動向は、入り口こそ36.9%増収(過去最高の売上高)となったが、稼働率が低下していた東北ホテルの稼働を停止/減損処理-49.5%営業減益。が以降は27.1%増収/721.4%増益-2.3%減収/37.8%増益-22.7%増収/33.9%増益/20円配開始-8.0%増収/46.9%増益/10円増配30円配。そして今2月期は8.6%増収(135億円)/10.8%増益(10億8000万円)計画>。

<松本社長のフットワークはメディア等への露出度に顕著。媒体インタビューや受託講演は、是非広報部へ問い合わせて欲しい。私は週刊不動産経営という媒体のキャリア6カ月の女性記者から聞いた。上場企業という認識はなかった。リノベーションで付加価値を高めて売却という枠組みの不動産関連企業を検索して、出会った。1回の取材申し込みでOKを貰った。面談した日、名刺をみたら“社長”だったと聞いた。松本氏は、そういう上場会社のトップ>。

 ちなみに女性記者は30枚綴りの短冊を貰ってきた。その1枚目には『成功者は皆早起き』と記されていた。何をもって、と興味に惹かれ問い合わせた。

 アズ企画設計は、こう返してくれた。「アズ大成功カレンダーというのを作っている。その第1条」。

 配当政策と並んで、株主優待策にも注力。最近更新された施策は「半年以上継続して保有する株主」を対象に「100株~199株株主に8000円分/200株~299株保有者に18000円分/300株以上の株主に3万円分」のクオカードを配布している。総還元性向の高さは妙味深い。

 2018年3月に初値4705円で上場。IPO人気をクリアした19年の初値は1189円。時価は3000円出入り。8月に3075円まで買われ、押し目・揉み合い状況。どう対応するかは、読者諸氏の判断に任せる。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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