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防衛費2%達成前倒しとアメリカの本音
高市総理は2025年10月、衆院における所信表明演説で、関連経費を含めた防衛費を2025年度中にGDP比2%にすると表明した。次いで11月29日、閣議決定された2025年度補正予算案では防衛費に関連経費も含めて1.1兆円を計上し、GDP比2%を達成することとなった。
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■アメリカの「ただ乗り許さぬ」の強権姿勢
背景にはアメリカの強権姿勢がある。12月6日、アメリカのヘグセス国防大臣はカリフォルニア州で演説し、国防総省が近く公表する国家防衛戦略(NDS)について説明した。
同戦略では中国抑止や同盟国・友好国による負担増が明記され、日本などの同盟国を念頭に「もはやただ乗りは許されない」と防衛費増額を求める方針を示した。
防衛費はどこまで上がるのだろうか。ヘグセス氏の演説では数年以内に対GDP比5%まで引き上げる目標を日本を含む関連諸国に求めた。5%は関連支出を含めたベースで、現行基準であれば3.5%となる。
いずれにしても現状の2%とは比較にならない数値で、資金の確保には戦略の抜本的な見直しが必要となる。
■防衛費増額はチャンスか
「投資」という意味では、今回の防衛費増額はチャンスでもある。2020年代に入り、対中国との関係緊張下で日本の防衛銘柄は大きく上昇した。
アメリカのインデックス指標のように「投資の軸」が期待されつつも、最近は伸び悩んでいる印象がある。現状の規模だと日本の防衛強化は限界があり、投資家の多くも織り込んでいるためだ。
ところが今回のヘグセス氏の発言は、テクニカル分析風の表現をすると「窓を開けた」という印象が強い。アメリカの本音は報道されているものと、水面下で実際に打診・交渉しているものとの違いもあるだろう。投資家はその部分において、正しい把握が求められる。(記事:株式会社FP-MYS 工藤 崇・記事一覧を見る)
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