関連記事
「スシロー株」の食べ心地はどうか

大阪・関西万博に出店された、スシロー未来型万博店の外観(画像: FOOD & LIFE COMPANIESの発表資料より)[写真拡大]
FOOD & LIFE COMPANIES(3563、東証プライム市場、以下スシロー)。内外で回転寿司チェーン:スシローを展開。首位。前2025年9月期末で国内店586(FC3)+海外店38、計624店。
【こちらも】需要背景に好収益街道を進む:リカバリーインターナショナルの意義
周知の通り回転寿司の「システム化」は、日々刻々進化している。しばらくご無沙汰していると、食し方が分からなくなってしまうほど。それでも店内にはいつも、客で満杯。「日本人と寿司の相性」を象徴している。スシローの過去5期間の収益動向は、こんな按配。
2021年9月期「17.5%増収、89.9%営業増益」-「16.8%増収、55.8%減益」-「7.3%増収、8.7%増益」-「19.7%増収、112.6%増益」-「19.0%増収、54.4%増益」。この間の配当は22.5円が35円に上積みされている。そして今26年9月期は「14.0%増収(4800億円)、18.6%増益(415億円)」計画。
ちなみに唯一減益(55.8%)となった22年9月期を決算資料は、「新型コロナに伴う経済活動の緩和はあったが、新種コロナの発現。ロシアによるウクライナ侵攻による資源価格の高騰、円安もあり・・・」と説明している。
興味深いのは、飲食業界の「食品ロス」問題。各社が相応の取組を見せているが、スシローは「AI活用で食品ロスの削減」と取り組んでいるとする。一口で言うと「需要予測を反映した発注量」を実施。
ただ、寿司に使う魚の腹部分は約4割とされる。対して仕入れは魚1匹。使わない部分は「グループの回転寿司みさきで、手作業でしか身が取れない中落ちは職人が取り出して煮つける。それをやはりグループの鮨酒肴 杉玉で酒の肴として提供している」とした。
飲食業では私の好物:皿うどんを商うリンガーハット(8200)では「100%国産野菜使用」を前面に押し出しているが、スシローの使うシャリ(米)はどんな按配なのか。
「スシロー米 田植え(稲刈り)体験ツアー」が子供達を対象に開催されているという。また「養殖ハマチの餌やり体験ツアー」も実施中とか。
スシローは海外店進出にも手を緩めない。12月6日には上海に「スシロー上海環球港店」「スシロー中山公園龍之夢店」の2店舗を同時出店の予定。
本稿作成中の株価は6800円台。1月の3022円を底に8月の8883円まで水準を切り上げた後の、押し目揉み合い場面。2017年の上場初値からの修正済み株価パフォーマンスは8倍強、
IFIS目標平均株価は算出者9人中7人が強気の、8903円。さて・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)
スポンサードリンク
