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資産家のためのコンサル企業:青山財産は、何故注目されるのか
青山財産ネットワークス(8929、青山財産)。会社四季報特色欄は「富裕層への(資産)運用、相続などのコンサルが柱。ニーズに応じた不動産運用商品組成も。配当性向5割メド」としている。
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約2年ぶりに覗いてみた。正直言うと、四季報のパラパラ読みで【連続最高益】という業績欄の見出しが目に止まってしまったからだ。あえてこの間青山財産をスルーしてきたのは、好業績は確認したが「富裕層のための会社」に対するジェラシーからだった。BtoC企業だが自分は「C」にカウントされない、という自虐である。
相変わらず、好収益街道を歩み続けていた。2021年12月期から前24年12月期は「26.6%増収、42.4%営業増益」-「48.5%増収、41.6%増益」-「0.4%増収、24.2%増益」-「26.4%増収、7.4%増益」という推移。
今12月期も「3.0%増収(470億円)、9.8%増益」計画。開示済みの第2四半期は「前年同期比5.5%増収、20.9%増益」と伸長。この間の配当動向も21年9月の1対2株式分割を経て「28円配」が今期予想「51円配」という状況。
至27年12月期の中計も、収益の基盤となる顧客数で24年12月期比年率10%増/コンサルタント数10%増を掲げ「営業増益10%成長」としている。「富裕層ビジネスの第一人者を目指す」と付記もつけられている・・・
最近の発信をみても、「JPX日経中小型株指数の構成銘柄に採用(8月8日)」-「赤坂見附駅徒歩1分に不動産小口化商品:ADVANTAGECLUB創出(10月10日)」といった具合に「着実な展開進行」を示すものが目につく。
青山財産に詳しい斯界のアナリストの多くがその「強み」を、こう指折り数える。
「土地持ち資産家・企業オーナー・金融資産家の財産コンサルで唯一の上場会社。安心感、信頼感が高い」。
「専門家集団との連携。全国62の金融機関、93の会計事務所と提携」。
「長年に培ったノウハウ、知見に基づいた独自システム『アートシステム』を有する。円滑な経営承継、財産承継、相続税納付資金確保、財産の運用と保険、まさかへの備えの多面的な検証・判断の上運用の提供が可能」。
「資産を守る選択肢として、低空室率・安定利回りから注目度の高い東京都心のオフィス不動産を対象に、1口1000万円から投資できる『アドバンテージクラブ』を展開。斯界のマーケットシェアでトップ」。
AIの時代への対応策も明らかにしている。「27年度末までに、約300体のAIエージェントを開発」。
本稿作成時の株価は2000円出入り水準。予想税引き後配当利回り2%余。年初来の株価動向は1600円(4月)から2194円(8月)まで買い戻された後の揉み合い状況。2016年初値からの修正済み株価パフォーマンスは6.4倍余。IFIS目標平均株価2500円・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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